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2575関連となりますが、2次大戦時の米国製エンジンは緊急出力運転をする時には黒煙を噴くほど濃い混合気を使っていたのでしょうか。 幾つかの戦記で、「急降下に移った敵機が黒煙を引いていた」とか「Me262でB17編隊を攻撃する際、護衛のP51が黒煙を引きながら懸命に追いかけて来るのを尻目に・・・」 といった記述を見るにつけ、空燃比4とかで運転していたのかなと気になるのです。 早房一平 |
- 黒江保彦さんの戦記にも「ハリケーンが加速するときは液冷エンジン特有の黒煙を排気管からパッパと吹き出し、まるで今から逃げますよと告げているようだった」という記述がありました。
加速時の黒煙が「液冷エンジン特有」なのか判断しかねますが、ロールスロイス・マーリンのアクセレーター・ポンプの癖だったのかもしれません。アクセレーター・ポンプとはスロットルを急激に開いたとき混合気が希薄になるのを防ぐため一時的に過剰なガソリンを送り込む装置で、大抵のレシプロ機には装備されています(今日のセスナ機にすら付いています)。マーリンの場合アクセレーターポンプ容量が大きく設定されており、しかも単排気管のため不完全燃焼の黒煙が目立ったのではないかと…。
ささき
- 私もそう思います。P51が友軍機の猛攻から逃げる際には混合気の自動調整を切ってゲートストッパーのワイヤーを手の力で切ってエマージェンシーリッチより先のポジションにレバーを押し込むか、別のレバーをグンっと引く操作を行うので尚更にそうなるように思えます。その時のブーストは67インチ。誉の戦闘馬力時のブーストなど問題になりません。マーリンとは空恐ろしいエンジンですね。
堀口スーパー大学
- 記憶モードで失礼しますが
光人社NF文庫にある、艦爆隊員の手記にも
「P-38は緊急時にロケット噴射をするので、黒煙が見える」
との記述がありますね。あれはロケット噴射ではなく、
緊急時の濃い混合気による黒煙だと思うのです。
無頼庵
- >ロケット噴射
単排気管のロケット効果をふまえた表現かもしれませんね(ずぶの素人モード)
失礼いたしました。
部外者
- そのアメリカ人がおどろくほど(勘違いするほど)黒煙をドイツ機はあげて
いたそうです。
この黒煙でかなりの誤認撃墜をアメリカ側はあげていたそうです。
wittmann
- >5
それって水メタ噴射の調整不良もあったんじゃないかなとか思ったりして
SUDO
- うーん調整不良のヂーゼルエンジンみたいに加速ポンプで燃料ばんばん噴射していたのですね。日本機は非常時もエコ運転だったのか。
みなさん有難う御座いました。
早房一平