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2569 零戦54型で金星エンジンを搭載したんですが、本来栄21型エンジンでは1500馬力位の出力向上の余地が在った筈なのに、何故?金星エンジンの改装へと進んだでしょうか?
タケ

  1.  中島での「栄」系発動機の生産が縮小されるため、代替として「金星」系発動機への換装が持ち上がったと聞いています。
    T216

  2. 栄系列の実験目標として1気筒あたり100馬力・計1400馬力というものが立てられ、実験運転に成功しております。しかし、これはその目的のために試作された実験用発動機で、栄二一型そのものではありません。
    栄三一型は水メタノール噴射が実用化されれば1300馬力程度を発揮するはずでしたが、実験未済のため実用化が終戦間際までずれ込んでしまっております。
    したがって、可能性としては性能向上の余地があった栄であるとは言え、現実に手の中にあったのは1130馬力程度でしかなかったのです。
    栄は中島と石川島で量産されていましたが、このうち中島分が他発動機への生産転換のため生産中止となります。その分の空白を埋めるための代替エンジンとして起用されたのが金星六二型なのです。


  3. >2. 片さん、詳細なフォローありがとうございます。
    T216

  4. 技術面や当時の燃料事情、製造工場の質、等を考えると、稼働率を維持したまま栄程度の排気量で1500馬力を達成するのは不可能だと思います。
    胃袋3分の1

  5. 14気筒の栄で1500馬力出すのと、18気筒の誉で2000馬力出すのは、同じことですものね。誉の2000馬力が実際にはひじょうな困難を伴ったのと同じことだということですね。



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