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飛行機が旋回する時はラダーとエルロンのどちらを先に動かすのか気になりました。 この順番は決められているのか、各人の判断なのか、それとも同時に行うのか教えてください。 「大空のサムライ」を読むと、坂井三郎は先にラダーを動かしていたようですが。 この方が合理的なんでしょうか?(汗) 涼月 |
- 原則として、3舵は釣り合いを取りながらほぼ同時に動かします。同時と言っても微妙なタイミングはありますが、ちょっと文章では説明しにくいですね。タイミングが崩れると機首がソッポを向いたり機体が滑ったり高度が狂ったりして「きれいに」回りません。
>先にラダーを踏む
硫黄島での記述でしょうか。加藤寛一郎氏のインタビューによると、この時の回避機動は「まず左ラダーを過剰に踏んで(右に)滑らせ、次に操縦桿を左一杯に倒してロールに入れ、釣り合いを崩して(左に)滑らせながら急旋回する」という、「きれいな」旋回とは全く異なる機動だったようです。そのタイミングや操舵量はおそらく坂井氏独特のもので、この記述だけ読んで再現しようとしても難しいものではないでしょうか。
ささき
- 空戦域に入ったら三舵の釣り合った操縦はするな、というのは良く読みます。
ベテラン機の二番機についた新人が、長機の操縦が読めなくてついて行くのがやっとだった、という話もありました。
片
- 東部戦線のエース・ハルトマンのもとに爆撃機から転向した威勢のいい奴が来て「俺を実戦に連れ出せ」とうるさく迫り、実戦に出したら爆撃機の旋回方法(釣り合いの取れた滑らない旋回)で動くものだからソ連機のカモにされ、ハルトマンに追っ払ってもらって命からがら生還した後は態度が小さくなっていたそうです(^_^;)
ささき
- ありがとうございます。
空中戦の場合とそうでない場合ではかなり違ってくるようですね。
>ささきさん
はい、硫黄島のときです。
それとインタビューの件ですが、私も読んだ記憶が…。
ささきさんの書きこみを読むまですっかり忘れてましたが(汗)。
涼月