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日本軍機(主に海軍機)が米軍機の追跡を逃れ様として、機体を左右に横滑りさせた時に垂直尾翼が飛散し墜落する事故が多かったと聞きます。これは垂直尾翼の強度が無かったって事でしょうか?確か紫電改でもこの様な事故が在ったらしいですが・・・? take |
- 戦闘機では、格闘戦などのために舵の取り付け部にそれなりの強度が持たせてありますが、艦爆や艦攻はそのようなことを考慮せずに設計されているので、横滑りをしようとして墜落するのです。
富士
- 機種を問わず大戦を生き抜いたパイロットの著書には横滑りお記述があります。
禁止された飛行法ではありますので何が起こっても不思議ではないのですが
追跡されていたのであれば射弾が命中して飛散したか強度の低下をまねいて
破壊が起こったのでは無いでしょうか。
紫電改の場合同様かこれは飛散では無いのですが背面きりもみに陥ったのではないでしょうか。
九五水偵
- 紫電改は自動空戦フラップの不調(故障?)もあったようです。
尾翼だけでなく、機体全体での総合的な問題なのかも知れません。
彩鳳
- この事故は大戦末期に艦攻の天山で多発したと聞いたことがあります(紫電改については寡聞にしてよく知りません)。
記憶モードですが、機を目一杯横滑りさせるという操縦は艦攻である天山では設計で想定されていませんでした。
当然、垂直尾翼の強度もそれなりの物だったそうです。
しかし、大戦末期の搭乗員は敵機の射弾を回避するために(腕の良い人ほど)、危険と知りつつ横滑りを行うことが多く、その結果垂直尾翼が飛散、墜落する機が続出したそうです。
このような回避法を、戦闘機ならばともかく艦攻や艦爆が行うとはメーカーや海軍も想像できず、事故原因をなかなか突き止められなかったそうです。
結局、運良く生還した天山を詳細に調査することにより原因が判明し、垂直尾翼の強度を上げた後はこのような事故は発生しなくなったそうです。
T216
- 天山以外にも彗星や紫電改で垂直尾翼破損が起きています。
避弾運動をするためラダー操作で横滑りを起した後、飛行機が横上がり状態に入ると方向舵に当たる気流の角度が減ってきて、更に操舵出来るようになり、結果として普通に考えられるよりもはるかに大きな操舵角が取れるそうです。
そのため予想を越える垂直尾翼荷重が加わって、破損・皺の発生等が起ったそうです。
早房一平
- 紫電改が時折空中分解を起こしていたという話は聞いたことがありますが、主原因はやはり尾翼だったのでしょうか。
しかし艦攻はともかくとして、ある程度の運動性能を要求される艦爆、ましてや戦闘機で起きたというのはまったく設計の想定外だったということでしょうか。
SAW
- 連続カキコおよび便乗質問で申し訳ありません。
>1によれば、日本海軍の艦爆は全く格闘戦を考慮していなかったように解釈されますが、艦爆の操縦員は、格闘戦の訓練をある程度受けていたという話をどこかで聞いたような記憶があります。
実際に艦爆は格闘戦を全く考慮しない設計だったのでしょうか。
SAW
- SAWさん。
くわしくは「真実一路」を読んでくださるとして、
とりあえず艦爆には、機首機銃が付いています。
無頼庵
- レスありがとうございます。
確かに機首機銃がありますね。
そういえば、丸で空中戦の最中に99式艦上爆撃機の機種機銃が故障してしまったという手記を見たことがあります。
もっとも、その方は零戦での空戦経験もあり格闘戦はそちらで訓練されたようですが。
その方は99式でF4U3機編隊の銃撃を海面すれすれで回避していたところ、向こうも弾が尽きたのか、隊長機がバンクを振りながらF4U編隊が離脱したためにこちらもバンクを振って別れたそうです。
SAW