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良くきく言葉なのですが「フライトエンベローブ」とは一体どのようなものなの でしょうか? (ヨーグモス) |
- 縦軸を高度、横軸を機速としたグラフです。
このグラフにその飛行機が飛べる高度・速度がプロットされています。
ろく
- 機動まで含めるともっと複雑ですよ、高度・速度・迎角・推力・過重など多くのパラメータで飛行可能範囲を示したものです。ちなみに『エンベロープ(envelope)』で、飛行可能範囲を「包括する」領域のことを意味します。加藤寛一郎氏の「飛行のはなし」などを読まれると概略は掴みやすいかと。
ささき
- >>機動まで含めるともっと複雑ですよ、高度・速度・迎角・推力・過重など多くのパラメータで飛行可能範囲を示したものです。
高度・速度・迎角・推力・過重などを考慮した結果を高度と機速の2次元グラフにまとめたものがフライトエンベロープです。
加藤寛一郎氏の「飛行のはなし」は読んだことがありませんが、ささきさんは何か読み間違いをされているのではありませんか?
ろく
- >3
三次元マップにしたものとかもありますよ。
操縦入力に応じた飛行可能領域や性能を表現したものとして厳然と存在しています。
SUDO
- >4
どの機種の型式仕様書を見れば3次元のグラフが載っているのでしょうか?
ろく
- http://www.act250.tc.faa.gov/jup/jupq_101001/princeton/ferrari/abstract.html
機種じゃなくて描き方ですけどね。
NASAとかのPDFでは条件別で並べているもの等を視覚的に判りやすく並べたものですかな
SUDO
- >6
情報ありがとう。見てきました。やっぱり二次元グラフですね。
3次元グラフはどこにあるのでしょうか?
ご指摘のWebで紹介しているフライトエンベロープの図(Presentation.pdfの5ページ右下・6ページ右側)は、飛行制御(フライトコントロール)において、フライトエンベロープ内の各点毎に適切なゲインを準備しておく(すなわちゲインスケジューリング)ということを解説しているものです。フライトエンベロープには色々あるんだよという意味ではありません。
一般に製造元が型式仕様書に記載するフライトエンベロープは、Presentation.pdfの6ページ右側の図から×を消して青い線だけにした形のもので、横軸の速度も機速で普通はマッハ数を使っています。
ろく
- >7
ああ、なるほど、そう言うことなんですか、サンクスです
SUDO
- ひさしぶりに書き込みます。ろく様はじめまして。ささきさんが付け加えたかったのは、航空機の飛行可能領域は単に高度・速度の関数ではなくその他幾つかの重要なパラメーターがあり、従って厳密にはパラメーターをn個とした場合、n次元の飛行可能領域を包括するグラフが描け、これを「フライトエンベローブ」と称する、ということなのだと思います。
実際の機体の取扱説明書に掲載されるのはろく様ご指摘の通り2次元のグラフでしょうが、それらグラフには例えば「重量**lb時」等の条件の記載がありませんか?
高度、速度の他にもう1軸の変数、例えば航空機重量を取って飛行可能領域を描けばもう三次元のフライトエンベローブの出来上がりです。(有意な三次元のフライトエンベローブとしては高度、速度の他、経路角を変数として採択する場合が多いようです。)
これら三次元以上のフライトエンベローブが取説等、印刷物に記載されない理由は、それが「読みにくい(読めない)」ことに由来するのであって、航空機制御には依然、重要な観念ではないかと思います・・・・ほんとは「パイロットが飛行の際、必ず持参する重要書類をいれる為の封筒で、俺も持ってる」と、回答したかった(笑)
みなと