2479 |
イタリアの試作エンテ翼機、アンブロッシーニSS4 これに積まれている、30ミリ機関砲の名称を教えてください。 また、12.7ミリや7.7ミリの機関銃ばかりのイタリア戦闘機なのに、なぜこの機体は30ミリ機銃を積んだのでしょう? カーフ |
- ネットを漁ってみましたが資料がありませんね…。手元にあるイタリア機銃一覧にも 30mm は入っていません。SS.4 の開発時期(1939〜1942)からするとドイツ製 MK101(1937) かとも思われますが、果たして 1939 年の時点でドイツから機関砲を輸入する話があったのかどうか不明です。また SS.4 の武装は 20mm x 2 + 30mm x 1 となっていますが、この 20mm も正体不明。MG151/20 がイタリアに入ったのは多分 1942 年頃なので、イタリア国産のイソタ・スコッティ 20mm ではないかとも思われます。
本機の重武装については、開発目的が「重爆迎撃機および対地攻撃機」である事に関連があるでしょう。イタリアは「戦略爆撃理論」発祥の地だけあって、この手の重迎撃機(および、それと対称のペアになる長距離戦闘機)は 1930 年代後半からいろいろと試作しています。しかしその多くは大馬力エンジンの未整備によって未完に終わり、ドイツから DB605 の供給が受けられる頃には戦況が悪化しそれどころでは無くなっていました。
ささき