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プロペラ機の翼は、ほとんど上反角であると認識しており、機体が傾いた際に復元性が良くなることは何となく理解できます。でも、ジェット機は上反角ではなく、水平もしくは下反角?に見えます。空力的にどう説明できるのですか。 toku |
- ジェット戦闘機によく使われている後退翼には、音速付近での飛行性能向上をもたらす効果があるのですが、実は同時に空力性能(機体の安定性)を良くする効果も持ち合わせています。
そのような機体にさらに上反角をつけると、空力性能が向上しすぎて戦闘機として重要な運動性能が低下してしまうという弊害が生じます。そのためにあえて主翼に下反角をかけ、後退翼の分を相殺しているとのことです。
また、場合によってはその「不安定性」を機体の機動に利用する場合があると聞きます。空力的に予測できない機動を瞬間的に(もちろん電子制御併用は必須ですが)行うことによって敵の攻撃をかわすことが目的とのことです。
でも(CCV試験機という例もあるけど)これは将来の話か?
zono
- するとお馴染みF−4の低翼配置。
主翼中央部が水平。翼端は上半角。水平尾翼は下半角。
っていうレイアウトが相当に浮いて見えますね。
多分、艦上戦闘機としての横安定性を狙った物と。
烈風天駆
- ↑で、ちゃっかり自分に突っ込み。
そいやF−4って安定性不良で不採用になりかけてなかったか?確か。
烈風天駆
- ミグ15の試作段階で中翼配置、後退角有りの水平翼で、着陸のときバランスを崩すと後退翼の復元効果でダッチロールに陥ることが分かり、下反角が付けられたそうです機体自体が不安定で、復元力が大きいと逆に危険だと言うことですね
8bd
- 素人が横から失礼します。
後退翼の上反角効果は有名ですが、問題は空力だけではないようです。
ツポレフ154とボーイング727は、ほとんど同時期同規模の飛行機ですが、
方や下反角、方や上反角です。いろいろと理由を考えるのも面白いです。
豪腕少年タイフーン
- >2 >3
曖昧な事を書いて申し訳無いのですがF4の場合確か
1.高鋭角時に水平尾翼が主翼の陰に隠れて
回復不能な失速に陥りやすかったので
水平尾翼に下反角をつけて風が当る様にした。
2.今度は復元性が不足したので主翼の外側に
上反角を付けて復元性を持たせた。
3.外側の翼を弄ったのでエルロンが上手く付けられず
アドバースヨーが大きくなった。
(右にバンクさせると、機首が左に向こうとする)
4.お陰で着陸態勢時(低速時)にエルロン操作すると
アドバースヨー→横滑り→エルロン操作と反対側にバンク
等の予期しない挙動をするので、着陸時はエルロン
操作禁止となった。
5.仕方が無いので着陸時の旋回は、普通の飛行機では禁止
されてるラダーで行う事になった。
でも安心、上反角による復元性のお陰でラダーで旋回しても
機体は安定した。
出展が思い出せないので記憶頼みなのですが
原因や対策の順番は違ってるかも知れません。
Scylla
- >6
ひとりツッコミ
主翼に上反角を付けたのは、尾翼の下反角のせいじゃなくて
1.重量等の関係で、大きなフラップが必要になりエルロンも
フラップの替りに動かせる様にした結果、下げ量が大きく
上げ量の小さいエルロンになってしまった。
(駆動装置の都合も合った)
2.でアドバースヨーが大きくなって、着陸時はラダーで旋回
させる事になった。
3.そうなると復元性が足りないので、主翼に上反角を付けた
っと言う感じだったかも(汗
Scylla