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日本軍の重爆はどうしてあんなに爆弾搭載量が少ないのでしょう。 HH |
- 燃料積むからです。
馬力や機体規模から見た場合全備重量は他国のとそれほど変りません
機体重量は軽いぐらいですから、搭載量(燃料+弾薬)は概ね馬力に見合った量だと思います。
離陸滑走距離の制限等もあると思いますが、一番大きいのは燃料搭載量でしょう
SUDO
- ありがとうございます。
でも97式重爆や百式重爆だとそれほど航続力ないですよね
燃料沢山積んだ意味はあったのでしょうか?
HH
- 97重爆や百式重爆をいったい何と比べて航続力がないと言ってるのでしょうか?
まさか諸外国の4発重爆と比べて無いですよねぇ。
ちなみに同クラスの一例としてA20と比べてみるのが手頃と思いますが、
航続距離は倍近く違ってますよ。
3号電探
- いや、馬力で言うと同クラスはB−18あたりか・・
3号電探
- 何処の爆撃機も同じですが
航続力や爆弾搭載量はある条件での数値です。
例えばJU88は爆撃型のA-4で、最大搭載能力3.6t、航続力2500kmとなってますが
自重と最大離陸重量から計算すると爆弾を最大限積むと、燃料は1,000リッターぐらいしか積めません。この条件ではおそらく700km飛べるかどうかです。
燃料満載でなら2000km以上いけるでしょうが、その場合は爆弾は1500kg程度しか積めません。
言うまでもなく、JU88は97重爆よりも新しく、馬力も大きいのです。
そして呑龍とは同世代ぐらいで馬力も近いですが、呑龍が1000kg搭載して飛べる距離には行けないのです
勿論、設計のよしあしやエンジンの特性等で多少は前後しますが。
日本の重爆撃機は馬力から想像できる程度の搭載能力はあり、その搭載能力を燃料に回しているのです。
そして他国の爆撃機は、燃料タンクもそれなりに大きく、爆弾槽も大きく、更には外部搭載も可能というように多用途化していたのが特徴です。
ですが、外部搭載すると燃費や巡航速度が悪化しますし、機内容積を増すと自重も図体も大きくなって効率は低下します。
現実的に見て、同一条件で運用するなら多少日本重爆は優位でしょう。ただし、性能がそこに重点的になっているので、近距離なんで燃料減らして爆弾山積みとかは苦手であると、そういう感じになっているのです。
SUDO
- オマケです。
Ju88の航続力
爆弾500kg+燃料3263kg,離陸重量12300kgで、航続力3680km
爆弾1000kg+燃料2609kg,離陸重量12100kgで、航続力2900km
爆弾1500kg+燃料2106kg,離陸重量12000kgで、航続力2340km
爆弾2400kg+燃料1221kg,離陸重量11900kgで、航続力1260km
だそうです、離陸重量を大体このくらいって感じですね。
バウアー中尉
- 陸軍の「重爆」(と九九双軽)の見かけの爆弾搭載量が少ないのは、胴体内爆弾倉に小型爆弾多数を搭載する方式だからです。
これは何を狙ってのことかというと、敵飛行場を襲って在地の敵機を火網で捕捉するためです。
爆弾一発あたりの威力よりも、小型爆弾多数で火網の威力半径を大きくとろうという思想があります。
陸軍の爆撃機、とくに九七重爆、九九双軽、百式重爆は対ソ戦で開戦劈頭、黎明奇襲を以って飛行場に殺到、ソ連空軍機が飛び上がる前に地上で撃滅、一挙に制空権を獲得しようという航空撃滅作戦構想のもとに開発されたものなのです。
しかも、特別な措置を講じなくても250Kg爆弾、100kg爆弾、50kg爆弾、13.5kg爆弾の搭載に互換性を持つことを要求されており、このため爆弾倉は各種爆弾のための懸吊器でいっぱいになっています。
例えば、九七重爆二型の搭載量1トンというのは、爆弾倉に入りきる最大限250Kg4発という値からでているもので、機体そのもののペイロードにはまだかなり余裕を残しています。
まなかじ
- そうなんですか。不勉強で申し訳ないです。
回答ありがとうございました。
HH