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レシプロ機のプロペラの羽の枚数に違いがあるのは何故でしょうか?たとえば、零戦は、三枚ペラですが、なぜ4式戦疾風のように、4枚ペラにしなかったのでしょうか?4枚ペラ、2枚ペラ、3枚ペラ、が存在しますが、それぞれは、どういった場合、 どういった条件で使われるのでしょうか?講義のほどをよろしくお願いします。 turugi |
- プロペラには質量(重量)が有りますので出来る限り枚数は少なく、つまり軽くしたいのです、その上で1枚では無理が在るので2枚以上の枚数で最も効率の良いペラ重量/推力比、あるいはペラ1枚で何馬力を吸収するか(大雑把に350−600馬力/枚)を想定します。
一方脚の長さとの兼ね合いからペラの直径が制限されますので、ペラ一枚で吸収出来る馬力にも制限が生じます。これらの制限の中で機体の目標性能を実現するためペラの形態と枚数が決められるそうです。
零戦の試作機では初め2枚ペラでしたが3枚に変更になっています、堀越技師の回想録では重量増加を嫌って2枚にしたかったようです。同じエンジンの隼一型は2枚ペラです。
より詳しい解説は猛者の方々にお任せします。
早房一平