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フォルゴーレ、スパルビエロ等のイタリア機の主翼に描かれている、「丸枠に三本線」のマークは一体どう言う意味なのでしょうか? どう考えても国籍マークには見えません。 ファシスト党のマークか何かなのでしょうか? 吠える狂気 |
- ご推察の通りのファシスト党の象徴です。
もともとはファスケス(Fasces)と言い、薪の束に斧を添えたものでした。こんな形です。
http://www.m-w.com/mw/art/fasces.htm
古代ローマにおいて権力の象徴とされ、ファシストがシンボルに用いました。
ファシストの名前自体ファスケスに由来します。
ファシスト・イタリア空軍では、最初は1本のファスケスを描いていたのですが、
後期には簡略化したファスケスを3本並べて描くようになりました。
縦棒を良く見てください。横に斧の刃が飛び出しているでしょう。
便利少尉
- ○州マークなどと言ったりもしますが(笑
イタリア王国空軍の国籍識別塗粧は、
尾翼の「前から緑・白・赤のトリコローリに白の部分にサヴォイア王家の紋章」
大戦直前より「白の十字にサヴォイア王家の紋章」
主翼に「黒縁白丸にファスケス3本」
胴体に「黄色縁の空色丸にリアルなファスケス1本」(これは国籍というより空軍のマークです)
大戦中より「太い白帯または黄帯」を追加
というものです。
ムソリーニのファシスタ党の一党独裁とはいえ立憲君主国の体裁は保っています。
休戦後、グラン・サッソの山荘から脱出したムソリーニがサロを首都に建てたイタリア共和国の空軍(ANR)では
尾翼及び胴体側面に「黄色モールのイタリア国旗」
主翼に「黒または白で正方形内で互い違いになっているファスケス2本」
となり、王家の紋章は廃されます
かたちとしてはムソリーニは王様にクビにされたわけですからね
南部で連合軍と共に戦った共同交戦空軍では
第一次大戦当時のものに返って
尾翼の「緑・白・赤の塗り分け」
主翼及び胴体に「外から緑・白・赤のラウンデル」
となっています
まなかじ
- ご回答、ありがとうございました。
しかし、イタリア空軍機はマークが多いですね(^^;;
吠える狂気