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艦爆「彗星」は空冷タイプになっても、依然として米軍のコードネームは 「JUDY」のようです。外見が大きく変わったのに同じコードネームでは 戦場での識別に支障や混乱がでると思います。なぜ零戦三二型の時のように 新しいコードネームが与えられなかったのでしょうか? また五式戦も三式戦の時と同じで「TONY」のようですが…。 逆に言うと、なぜエンジンを換装しただけの機体と米軍にわかったのでしょう? 「新型機が登場したっ!」と誤解してくれてもいいような気がしますが。 シュウスイ |
- 零戦32型は、その角張った主翼先端の独特の形状から全くの新型機との誤解を受けました。だから、新しいコードネームを貰えたわけです。
つまり全くの新型機と認識されない限り、新しいコードネームは貰えないんです。ということは、彗星の場合は、水冷から空冷に変わったと正確に認識されたのでしょう。理由は分かりません。
ちなみに五式戦ですが。コードネームはなかったと思います。
ツカドン
- 零戦三二型について、戦争初期の情報不足の時期に米軍はこの機体が何者であるか、そして開発の経緯と生産時期についてかなり熱心に研究し、概ね十八年夏頃までにはその正体と生産数、生産時期を正確に割り出しています。これは捕獲機と捕獲文書が戦争の進展に従って増大した結果です。情報の蓄積がなされた戦争末期の新型機については誤解が生ずる余地がほとんどなくなっています。
BUN
- 質問者です。僕も五式戦のコードネームは、書籍資料で「TONY」と説明されて
いるものは記憶にありませんが、スケールモデルの世界ではハセガワのキットでもファインモールドのキットでも、箱絵も解説書にも堂々と「TONY」と表記されています。これは模型メーカーが勝手につけているのでしょうか?
そうでないとすれば、米軍が五式戦を三式戦のエンジン換装タイプと認識したと
いうことになりますが、五式戦は生産数も少なく、戦時中に米軍に捕獲されたも
のもないだろうし、どうやって認識したのか不思議です。考えられることは
戦後になってからの日本軍機の捕獲調査の過程でさかのぼってそう決めただけなのか、あるいは戦時中から米国の諜報機関の情報収集能力はすごくて捕獲機がな
くともスパイ活動によりすべてわかっていたということのどちらかになると思い
ますが…
シュウスイ
- 五式戦のコードネームは無かったようです。さすがにアメリカの諜報技術をもってしても、終戦間近の新型機の情報を得ることはできなかったでしょう(大和級に関する情報も終戦まで分かっていなかったし)。五式戦に関する情報の多くは米軍が終戦後に捕獲した実機や文書によるものであるようです。
Vinegar-Joe
- 五式戦のコードネームに関する回答を総合すると、
・五式戦のスケールモデルキットで「TONY」と表示されているのは誤り乃至
不正確。
・五式戦は、米軍から「TONY」のコードネームでは呼ばれておらず、かと
いって、新たなコードネームも与えられていない。すなわち、簡単に言うと米軍の
情報が不足していた。
ということでしょうか。
…五式戦は健闘したそうですが、米軍パイロットが「Oscar」のつもりで
なめてかかっていたのも原因だったりして(笑)。
シュウスイ
- >5
そのような理解で合ってると思います。
ツカドン