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「ビーム・アタック」のメリットデメリットというとどんなことがあるでしょう?そしてこの戦術は現在でも通用するのでしょうか? 更に回避機動としての「ビーム機動」というのは、パルスドップラーレーダーが無かった頃から存在していたのでしょうか? satoski |
- やや古い内容になりつつありますが、
http://village.infoweb.ne.jp/~kubota01/navigation.htm
などが参考になるかと思います。
このURLでは光学誘導ミサイルを例にとっていますが、後半で説明されている
比例航法はレーダー誘導AAMも適用されます。
実際には、最近の光学誘導AAMも比例航法します。
さて、ピュア・パーシュートのミサイルに対して追われる側が回避機動を行うと、
ミサイルに要求される旋回加速度が無限大になる条件が存在することは
上記サイトの記述からおわかりいただけると思います。
そのひとつがビーミングであり、従って光学AAMに対しても(昔は)意味を持ちました。
一方、比例航法AAMに対してはビーミングしても見越し誘導されてしまうだけに思われますが、
AAMを撃つ側のFCSがビーミングに対応していない場合、すなわち視線方向速度の
無い目標を追尾できない場合(初期のF-15など)には有効です。
従ってパルス・ドップラーレーダの有無でもセンサ原理(レーダーか赤外か)の違いでもなく、
AAMの航法原理によってビーミングの有効・無効が変わります。
よって、「有効な相手も無効な相手もある」としか答えようがありません。
ただ一般論として言えば、米露・西欧・日本における一線級の戦闘機が放つAAMに対しては
有人機の機動では回避不能と考えて良いでしょう。
たかつかさ
- 書き込みありがとうございます。
なるほどビーミングが比例航法以外の追尾を行う誘導弾に対して有効というのは何となく(汗)判りました。
satoski