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とある漫画に、三式戦闘機「飛燕」にゼロ戦から外した20mm機銃を載せるシーンがあったのですが、こんなことは現実に可能なのでしょうか?取りつけボルト穴などの位置が違うので、余程の改造を要するか、不可能ではないかと思いますが。 レシプロ好き |
- 零戦21型に二号銃を積んだり(不正規改造?)雷電に二式 30mm を積んだりした例があるので、不可能ではないと思いますが「余程の改造を要する」という認識で良いのではないかと思います。それより陸軍がどうやって海軍の機関銃(ベルト給弾の2号4型は生産開始直後で貴重品のはず)を入手し、弾薬をどうやって調達しているかが私には気になりますが、まぁそこはあくまで「おはなし」という事なのでしょう。
ささき
- ちょっと前に「フィクションだ」と言われた、「秘めたる空戦」に松本少尉の乗機として、99式20ミリを搭載したテスト機が出ています。現地でなく、工場で改造すれば不可能ではないでしょう。
kazz
- フィクション前提であえてシチュエーションを考えてみます。マウザー MG151/20 輸入の代案として海軍の 99 式 20mm 機銃を採用すべしという主張があり、下げたくない頭を下げて海軍から機銃・保守部品・弾薬を購入。テストベッドとして三式戦を選択し川崎飛行機にて改造(この時日野軍曹が同行しドサクサ紛れに研三用のチューンナップパーツをくすねた^^;)・福生で射撃テストのち、大型機に対する実戦での威力テストのため独立中隊へ送られた。しかし実戦に遭遇する前に海軍との話がこじれ 99 式採用の話は破談となって試験計画も破棄、残ったテスト機は乗る人もなく放置されていた…こんな感じかな?
ささき
- 装填装置、発射管制装置が無ければ積んでも意味が無いのでは。これらの転用は機銃の積み替えよりも面倒かもしれません。
BUN
- 滝沢聖峰氏の作品に有りましたね。
確か発動機のトラブルで海軍の基地に不時着した機体を
以前に同じく不時着した極初期の飛燕の部品で修復する話でした。
なお、修復したのは川崎の技術者でしたが、現地改造ですし
一晩でやっていた記憶が・・・。
あず吉
- 零戦の機銃は空気装填装置と発射管制装置を二転三転させてかなり苦労しています。
飛燕の機首にそれが積めるかどうかわかりませんが、現地で一晩では無理でしょうね。
BUN
- >6
その漫画見ましたが、機首ではなく翼に取り付けていました。
一晩かどうかは忘れましたが、ひっくり返った零戦の20mmを
川崎から来た技術者が一人で取り付けたと思います。
「弾道調整はしていないので、引きつけてから打て」
といった意見も確かあったと思います。
確か同じ作者でマ式20mm装備の飛燕の話もあります。
というのもあって、別にOKなのかなっと勝手に思ってました。
かんちゃん
- 7.7mm, 12.7mm, 20mm 各機銃の相対サイズ(あんまり正確じゃないです)のわかる図を「画像掲示板」に貼っておきましたのでご覧ください。
ささき
- 過去ログの253では、「独立飛行第103中隊」はフィクションである根拠に、
滝沢氏のマンガの巻末をあげられています。
ところが、本物の「独立飛行第103中隊」も存在したようです。http://homepage1.nifty.com/KWAT/lib/kfindex/kf9806.htm
当方はこの本を見ることが出来ないので確認できません、どなたかお願いできますか?
kazz
- >9
お示しの航空ファン98年6月号、秋本実氏によれば、独立飛行第103中隊は
本土防空体制強化のため?16年7月に編成(97司偵9機、小月飛行場)。
(97戦装備との説もあり)
16年11月、防空専任部隊の改変で廃止、とあります。
MB
- ありがとうございます。おかげですっきりしました。
kazz
- キ60は主翼内にエリコン20mmFFを搭載していたように記憶していますが、
キー61とキー60で翼内機関砲装備構造は相当違うのでしょうか?
Navy
- キ60の三面図(野原茂氏作図)を見ると主翼上面に水滴状のバルジがあります。恐らく機関砲に乗せた60発入りドラム弾倉を格納するものでしょう。零戦の場合は同じエリコンでも180度ひっくり返ったぶら下げ式で、100発弾倉装備型では主翼下面にバルジが出ます。
サイズで言えば 99 式一号銃は MG151/20 よりコンパクトで API ブローバックという作動方式のため反動も少なく、銃架はシンプルに出来る筈です。ただBUN氏も述べている発射管制や装填装置などの補記類の違い、排莢口のサイズや位置の違い、弾倉格納方式の違いなどを考えると現地改造で簡単に載せ換えできるようなものだったとは思えないのです。
ささき