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以前こちらでご教示いただいて、航空力学の本をあれこれ読んでみまして、おかげさまでわかるようになったこともありますが、一層混乱したこともあります。 「全抵抗=誘導抵抗+それ以外の抵抗」 「誘導抵抗は揚力の2乗に比例」 まではわかったのですが、「誘導抵抗以外の抵抗」について、書物によってその細分が異なり、摩擦抵抗について速度の2乗に比例とあったり、(「パラサイト・パワー」として)速度の3乗に比例とあったり、うまく理解することができずにおります。 1 誘導抵抗以外の抵抗はいったい速度の何乗に比例するのか(ただし音速よりずっと下の速度領域で)、 2 またそれはどのように細分するのがもっともリーズナブルか、 ご教示いただけないでしょうか。 はたの |
- 手元の書籍によると、寄生抵抗(パラサイト・ドラッグ) Dp = Cp*ρ/2*V^2*A となっています。Cp はレイノルズ数、ρは空気密度、A は前面投影面積。
ささき
- ささきさま、重ねてありがとうございます。
と、東 昭「ハチは宇宙船の中でどう飛んだか」日経サイエンス版ハードカバーに、
P12 「速い速度で飛行を続けるためには、速度の三乗に比例する”パワー”(動力)を必要とする」
P14〜15 「体の効力に逆らって移動するのに必要なパワー(”パラサイト・パワー”)は、移動速度の三乗に比例する。これに浮くためのパワー(これは速度に逆比例する”誘導パワー”)や羽ばたきのパワー(”プロファイル・パワー” [同ページの図では(翼の形状抵抗に対するパワー)とあり 引用者])を加えたものが飛ぶために必要な全パワー(”必要パワー”)となる」
とあります。
ここでは生き物の羽ばたき飛行を論じていますがその部分は置くとしまして、パラサイト・パワーと速度の関係としては二乗と読みかえてしまっていいものでしょうか・・・?
はたの
- まず、力とパワーの違いを再確認なさることだと思います。
有害抵抗は速度の二乗に比例し、所要パワーは3乗に比例します。
たかつかさ
- ありがとうございます。
たぶん判ったと思うのですが、以下の捉えかたでよいのでしょうか(しつこくて恐縮です)。
速度を横軸に、右下がりの誘導抵抗と右上がりの有害抵抗を「力」(同時にグラフ縦軸も力)とする場合は、誘導抵抗は速度の2乗に反比例し、有害抵抗は速度の2乗に比例する、が、
縦軸にパワーを取るときは、P=DVから、それぞれの所要パワーは、速度に反比例、速度の3乗に比例となる・・・・。
はたの