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零戦は風防天蓋(キャノピー)を開けたままだと風の巻き込みが激しく、とても空戦どころではなかったそうですが、風防天蓋を開けたまま空戦することが普通であった陸軍の戦闘機に較べて、風防を開けたままでは空戦できない零戦の風防は、欠陥設計(?)だったのでしょうか。 また、零式練習戦闘機には前席部分には風防天蓋がありません。風の巻き込みは問題なかったのでしょうか。 NX |
- 欠陥というか、海軍は天蓋を開けて空戦する気が無かったからいいんじゃないでしょうか?
居眠り将軍
- ちょっと話がずれますが、一式戦闘機は、風防を開けっ放しにしておくと後方に回り込む風圧で急に閉まることがあり危険だったそうです(特に脱出時)。そのため4式戦闘機では、零戦のように3分割式にしたのだとか。
絵塗師
- ↑エースにお話しをお伺いしたときに、そのことも聞いてみましたが、そんなことは1度もなかったとおっしゃってました。
胃袋3分の1
- ゴミですが、坂井三郎氏によると零戦はたとえ巡航時でも風圧などの関係で天蓋を開けるのは大変だったそうです。
零式練戦についてですが、同機に同乗(後席)した経験がある坂井氏の著書に「風の巻き込み」についての記述がないところを見ると、問題になるほどではなかったのかもしれません。また、零式練戦と零戦とは風防天蓋の形も異なることも巻き込みに影響しているかもしれません。練戦は未熟な練習生が乗るので、視界を良好に保ち、かつ離着陸時の天蓋の開閉の手間を省いて事故を防ぐ意味で天蓋をつけなかったのではないかと想像します。
T216
- >4. 私は開放座席の飛行機に乗ったことはないのですが、伝え聞く話によると顔に当たる風圧で飛行機の横滑りがはっきりわかるそうです。練習機にキャノピーを付けなかったのは、練習生に横滑りを体感させる目的があったかも知れません。
ささき
- >1 海軍は天蓋を開けて空戦する気が無かった
オープンカーやバイクに乗られる方は分かると思いますが、風を受けながら走ると受けないで走った場合と比較してはるかに体力を消耗し、疲れます。このことから、九六艦戦と比べて滞空時間が三倍に延びた零戦では、操縦席を密閉することで風の巻き込みから搭乗員を守り、疲労を少しでも和らげて戦闘力を維持することを(更にいうと空気抵抗の減少も)目的に開発されたのではないかと考えられるので、天蓋解放時の風の巻き込みに関してはあまり考慮していなかったのではないでしょうか?
T216
- >6. 零戦は全面沈頭鋲に平滑塗装まで行った抵抗減少第一設計の機体ですから、密閉風防の採用は抵抗削減が第一目的で搭乗員の疲労減少は福次効果だと思います。
ささき
- 7>.密閉風防の採用は抵抗削減が第一目的
当然そうですよね・・・。でも、ささきさんも書き込まれているように、「副次的」な目的として疲労軽減はあったのかな?と思いました(なんだか言い訳がましいなあ・・・読み返してみると変な文章だし)。
T216