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ロケット打ち上げ時、その上昇速度は緩やかですが姿勢制御は如何に行われているのですか。スラスターでも装備されているのでしょうか? 富士通 |
- 速度0からいきなり垂直上昇するわけだから最初の上昇速度は緩やかだけど、上昇加速度は相当なものですよ。数分後には大気圏脱出速度に到達するわけだが。水ロケットだってほんの数秒だけだが垂直上昇できますよね。姿勢制御装置などついていないのに。
もちろん、衛星打上げ用のロケットはいつまでも垂直上昇するわけにもいかんので、衛星軌道に乗るための姿勢制御を行っているけど。ただ、横方向のスラスターは使いませんね。
アリエフ
- たいていはジンバルでメイン・エンジンの向きを変えて制御していますね。
メイン・エンジンが1基だけだとロール制御までは出来ないので、別の小型エンジン(ヴァーニア・エンジン )とか、ターボポンプの排気を使ってロール制御していますが。
少し古い世代のロケット(アトラスとかソユーズとか)だと、メイン・エンジンは固定で、姿勢制御はもっぱらヴァーニアに頼っています。
便利少尉
- ちなみに、レス1は、ロケットが発進する時に何故倒れないのか、横方向のスラスターで安定を保っているのか?というのが質問の趣旨と考えたので。
アリエフ
- ロケットの諸原理(色々)についてはあさりよしとお氏著の「まんがサイエンス2 ロケットの作り方おしえます」に解り易く書いてあります、お読みになる事をお勧めします(いや、私がいちいち説明するより読んだ方が速いかなー、って話で(^^;)
入手しやすい(大きな専門店に行くならたぶんある)し、解り易さも中々だし。
小学生向けとてバカには出来ません。
以下情報
「まんがサイエンス2 ロケットの作り方おしえます」
あさりよしとお著
学習研究社 ノーラコミックスDELUXE 757円(税抜き)
1992年6月発行
ISBN 4-05-106222-8
ooi
- ↑その本、僕もお勧めします。下手な専門書より、よっぽど詳しいし分かり
やすかったです。ちなみに、なんばの旭屋では専門書コーナーにありました(笑)
taka
- ありがとうございます。私が疑問に感じたのは打ち上げ時の緩やかな速度では慣性も働かず姿勢制御は容易なことではあるまい−と思ったことによります。ジンバル等だけでも横方向の制御が上手くいくのですね。
富士通
- 昔の宇宙科学研究所の衛星打ち上げロケット
(当時は東大航空宇宙研究所)
は、第一段に誘導装置がなかったので
ランチャーでガイドをつけて発射してます。
無頼庵
- 斜め発射の飛翔体は必ずガイドを必要とします。
昔だからではなく、飛翔体の運動上必要になることはシミュレーションでも
明らかです。
ですから大型の飛翔体は例外なく垂直発射を選択します。
垂直発射の場合重心に対し垂直に押し上げる推力方向を製作上実現できれば
無誘導でもそこそこ真っ直ぐ打ちあがります。モデルロケットなどが良い例では?
それを未熟な技術で制御しようとすると却って上手くいかないと言う例が初期の
米国のロケット開発の歴史です。
Square
- いや、昔→ガイド
ではなく
昔→無誘導→重力ターン制御方式→斜め発射→ガイド。
なんですが、ちょっと飛躍してました。
東大ロケットの場合、
なるべく早く初速をつけて風の擾乱をさけるため
7秒間燃焼の補助ブースターを付けてます。
無頼庵
- 論旨を飛躍させたおわび、と言ってはなんですが。
http://www.geocities.co.jp/Technopolis/5714/saturn.html
無頼庵
- これは釈迦に説法だったようです。すみません。
そこで少し毛色の違う話でも..
昔遊んでいたペットボトルロケットはガイドが取り外せるんですが外すと全て
訳の判らない方向に飛んでいくことを確認できました。
またあいつは力行時間は0.2秒ほどその後の慣性飛行時間が10秒近いと言う
ことでロケットと言うより風見効果でどれだけ方向安定を稼ぎつつも抵抗を増や
さないかがカギでした。その点ではご紹介のあったページのように先端に錘を
入れたり胴体を長くしたり、尾翼形状に凝ったり格安に遊べて面白かったです。
Square
- Squareさん、私も素人なんです。
大人の対応有り難うございます。
私の場合は、ネズミ花火をほぐした黒色火薬を紙筒につめてました。
いまから思うと凄く危険です。
無頼庵