2297 |
「富嶽」のエンジンとして使用されるはずだったハ54は5000馬力という大馬力ですが、こんな大馬力の発動機は他の国にあったのでしょうか? また仮にあったとして、その運用には支障がなかったのでしょうか? 自分の知る限り、これほど強力な発動機が実在したという話は聞いたことがありません。ハ54は設計だけはなされていたようですが、これが実際に製作できたのかよくわからないのです。それとも、この設計は単なる机上の空論だったのでしょうか? A-140 |
- 補足です。WWII前後の技術力で実現可能だったかについて教えていただけないでしょうか?
A-140
- 始めに、質問者様にお聞きしたいのですが、ハ54というエンジンは1基で5000馬力を出すエンジンなのでしょうか?私はハ54というエンジン知らないので。
富嶽に使用されるはずだったエンジンはダブルBHという発動機だったと思います。
このダブルBHはハ219空冷星型18気筒2500馬力(社内名称BH)を前後にならべて5000馬力にしています。このエンジンは実用にはいたっていないようです。
1基のエンジンでは、プラット&ホイットニーR-4360ワスプ・メージア3500馬力が限界でしょう。空冷4列28気筒でこの馬力ですから、5000馬力だったら6列42気筒くらい必要なのでは・・・・。
BN-2
- 「日本海軍軍用機集」(グリーンアロー出版社)の富嶽の説明に「空冷4重星型36気筒の『ハ54』を使用」と書いてありましたので、ハ54について質問しました。
また「架空機の館」の参考資料を調べますと(下記のページにある一覧表の下から2番目です)、この発動機は正式にはハ54-01と呼ぶようで、統合前はハ505とも呼ばれていたそうです。
一基で5000馬力を出そうとしたかはわかりません。仮に出せたとしたら化け物じみていますので、このような形で質問させていただきました。
私の知っているのはこの程度です。明確な回答にならず、申し訳ありません。
http://www.warbirds.nu/kakuki/sanko/en_japan.htm
A-140
- ライカミングR-7750という水冷星形9気筒4列、合計36気筒の航空用エンジンが
1945年ごろ米国で開発されたという記事をAir&Spaceで読んだ
ことがあります。発動機試作だけで搭載する航空機は計画もなかったそうです。
5000馬力を目指していたらしいです。
Navy
- 僭越ながら丁度資料が手元にあるので回答に挑戦してみます。不備な点は御叱咤下さい。
ご承知の通りハ-54(社内呼称D-BH)は四列星型36気筒を目指していましたが、苦心の研究結果では強制冷却などによっても三列までが冷却限界であることが判明したそうです。そこで三列空冷、一列液冷なども試されたらしいですが最終的に断念されたそうです。
仮にハ-54が完成したとしても熱問題でどうにもならなかったのではないでしょうか? これより馬力の低いエンジンを搭載したHe177でもかなり苦労してますし。
きんめる
- やっぱり5000馬力を発揮する発動機は机上の空論だったのでしょうか…。まあ、半分の馬力の発動機さえもてあます日本軍にはどちらにしろ無理だったでしょうが、少し残念ですね。
書き込んでくださった皆様、ありがとうございました。
A-140
- >こんな大馬力の発動機は他の国にあったのでしょうか
えーと、この答えは「参考資料」のエンジン一覧を見ていただけばわかると思うのですが・・・?ソ連以外は主要国分は大体網羅してありますので。
で、個人的には「机上の空論」だとは思わないのですよ。28気筒とはいえ、4列エンジンとして立派に実用化された「R−4360」というエンジンがあるわけですから。ただ、そうとう困難であったことは間違いないとは思います。
胃袋3分の1
- 7>一覧表は見ておりましたので、「他の国であったのか?」というより「他の国で実際に航空機に搭載されていたのか?」とお聞きしたほうがよかったようですね。申し訳ありません。
ところで、実在する4000〜5000馬力を発揮する発動機を搭載した航空機というのは、たとえばどのような機体があるのでしょうか?
A-140
- http://www.rarebear.com/
などが4000馬力出してますね。
Schump
- ↑あ!レーサーがあったかぁ!盲点だったなぁ〜。
ちなみに「ターボプロップ」ならたくさんありますね。
胃袋3分の1
- 私もレース機を失念していました。まあ、レシプロで5000馬力を出そうと努力するなら、ターボプロップやジェットエンジンの研究に励むほうが合理的なのでしょう。ちょっと見てみたかったような気もしますが。
ありがとうございました。
A-140