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2288  先日、友人から「超々ジュラルミンは現在の技術なら溶接でき、今の新幹線はそれを溶接して作っている」と聞きました。さらに材料学の教授が「飛行機は未だに、ジュラルミンの溶接を採用してくれない」と嘆いていたとも。
 飛行機が溶接を採用しない理由は何なのでしょうか?
12式戦爆

  1.  リベットの溶接に対するメリットを考えてみると
    ・枯れて信頼性の有る技術である。
    ・接合後の熱処理が不要。(合金の種類によるが溶接だと必要な物が有る)
    ・薄板同士を接合しても歪まない。
    ・リベットの付け外しによる解体・修理が比較的簡単に出来る。
    ・結合の検査・メンテチェックが判り易い。
    と言った所でしょうか。
    グリーネマイヤ智久

  2. http://www4.osk.3web.ne.jp/~ysizuo/yousetu/yomoyama/yomo17.html
    みかん

  3.  グリーネマイヤ智久さん、みかんさん、ありがとうございます。航空機も一部で採用しているのですね。この教授は「全面採用してくれない」という意味だったのかもしれません。
     ありがとうございます。
    12式戦爆

  4. アメリカのボート社(チャンス・ボート、ボート・シコルスキー)は戦前の複葉機の時代から、胴体外板はスポット溶接という構成法を得意としています。
    F4UやOS2Uといった機体の胴体は、外見上はリベットが見えません。
    これは沈頭鋲にパテではなく、溶接によるものです。
    まなかじ

  5. 震電の主翼もスポット溶接を用いていたそうです。
    哲セ

  6. 余談
    >2.みかん さん紹介のHPは大変参考になり、ちゃんと重要な事が書かれていました。
    12式戦爆さんの”友人”及び”材料学の教授”の方々が航空機&兵器産業にどれくらいの見識をお持ちか不明ですが、
    超々ジュラルミン(JIS該当 7000シリーズ)は、現代の技術でも溶接 或いは使用は不可能でしょう。

    溶接可能なジュラルミンは、JIS該当 高力アルミ 5000シリーズ、耐蝕高力アルミ 6000シリーズです。
    これをあえて言うなら超ジュラルミン。
    ・現代の航空機(SH−60他)航空機の非強度部品として5000、6000シリーズ材の部分的溶接はよく見られます。
    ・アルミ溶接構造で有名な米陸軍戦闘車両 M113、M109、M2、M3 は 5000シリーズの材料使用。
    ・又、各国の軍艦の上部構造軽量化対策のアルミも6000シリーズの材料。
    ・HONDA のスーパーカー(モドキ)のNSXの車体も、6000シリーズのはず。

    超々ジュラルミン(JIS該当 7000シリーズ)は 強度を出す為に(熱処理UP=時効硬化促進)、
    Zn亜鉛を多く含有させた結果、副作用として応力腐食割れが多々発生します。
    一見、強度はスチール(炭素鋼)並のカタログ値はありますが、溶接性が悪い上に、ある環境下で常に力が
    かかっていると(使用中)割れが発生する、やっかいな材料です。

    よって 10年以上前に、某、三○重工名○屋航空機製作所は、溶接の有無に関係なく、
    超々ジュラルミン7000シリーズ材の航空機使用禁止通達を出したくらいて゛した。
    なお、ジュラルミンの語源は、仏語 ジュル(硬い)+アルミニウムの 造語からだそうです。

    以上 おせっかいだったかな!!
    軌跡の発動機?誉

  7. 〜ジュラルミンは系ごとではなくて個別の合金の名称が本当ではなかったかな?
    ジュラルミン   2017
    超ジュラルミン  2024
    超々ジュラルミン 7075
    7000系の中でもCuの含有量を減らしたAl-Zn-Mg系は溶接可能です。新幹線にも溶接構造材として7000系が使われています。でも、それは7N01とかで7075とは違うかと。
    ○菱の話はマジですか? 7075は溶接は別として航空機の構造材としてよく用いられるので、まさかと思うのですが・・・
    みかん

  8. http://www.ichihara-kinzoku.co.jp/al.htm
    ご参考にどうぞ

  9. >7.溶接が可能な7000系の7NO1 に関して−−−
    >8.でご紹介のHPを見ますと何んか、7075より良さそう。欠点無しの最高のアルミ材に感じますが、
    下記のHPで、単純な機械的性質を見ますと、引っ張り強さ&耐力 ともに、7O75より劣ります。
    6000系のT6熱処理材とそれほど差がないですし、現実の部品製作容易性は(プレス加工性や鍛造性)、
    最悪の部類ではないでしようか。    元来の応力腐食割れに敏感な冒険を犯してまでの使用には、メリットが
    それほど無いと判断しているのが、現在の航空機産業界の方向かと思います。

      http://www.nikkeikin.co.jp/html/gjoho/hyou/gjoho030.htm

    *う〜ん、溶接後の強度は、良さそうですが!!
      http://www.nikkeikin.co.jp/html/gjoho/hyou/gjoho083-5.htm

    *アルミ材に興味をお持ちで、時間の有る方は、ここを丹念にどうぞ。 JIS規格抜粋。
      http://www.nikkeikin.co.jp/html/gjoho/mokuji.htm

    *○菱名航の話−−− 特に2024のT4〜T6、 7075−T6 材は使用禁止。
     それ以外の2000系、7000系熱処理材も努めて使用を避ける様にと!!
     当方、何故かその禁止通達のコピーを所有しております。 現在、改定になっていたらゴメンなさい。
    〜?誉

  10.  質問者の話に戻しますが、新幹線の溶接って、後で屋根が破断して大変だったんじゃなかったっけ。
    グリーネマイヤ智久

  11.  鉄道のアルミ車両については「鉄道ジャーナル」2000年9月号に日立製作所の専門家の方が、詳しく書かれております。私は知識がないので、さっぱり分かりませんが、「5000系合金」「7000系合金(A7N01)(A7003)」「6000系合金(A6N01)」とか書かれています。FSW(摩擦攪拌接合法)とかも書かれています・・・。何のことやら?
     ついでに同じ号にステンレス車両についても、東急車輛の専門家の方が書かれております。
    にわとり


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