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フィンランド空軍でF2Aバッファローが活躍したことはよく知られていますが、同機のカタログデータや日本軍相手の戦闘などから考えると、どうして活躍できたのかよくわかりません。教えていただけないでしょうか? A-140 |
- 記憶カキコなので足りない部分も多いと思いますが、「北欧空戦史」等を読むと、
1.フィンランド空軍には冬戦争で実戦経験を積んだ搭乗員が多数存在した。
2.フィンランド空軍の搭乗員は継続戦争勃発までの間にF2Aに十分慣熟できた。
3.ソ連軍の主力は対独戦に投入されており、フィンランド方面には人員、装備とも二線級部隊しか投入されなかった。
4.緒戦時、フィンランド軍が戦いの主導権を握っていた。
といったことが考えられます。
T216
- 北欧での空中戦は空が厚い雲でおおわれているため、比較的低空での戦闘だったそうです。バッファローは低空では結構運動性がよかったようで充分太刀打ち出来たそうです。また座りの良い(射撃安定性でしょうか)飛行機だったそうでパイロットには好感をもたれていたようです。
いっちょかみ
- 操舵反応の速さから米海軍パイロットも当初はF4FよりF2Aを好む者が多かったという記述を何処かで見た様な…。
因みに「日本軍にボコられたのに」と云った評価はあまり役に立たないかも知れません。日本軍に痛い目に遭わされたP-39はロシアでBf109をも相手にして活躍してますし、かの救国戦闘機ことスピットファイアも零戦に対してはボロボロでした。
ハンプデン
- 英語ですがじっくり読めばいろんな発見のあるページです。
http://www.danford.net/buff.htm
「何故バッファローが戦果を挙げたのか?」をユッカ・ロースティア氏に訊ねた対談もあります。
http://www.danford.net/faf.htm
・輸出型 B-239 は米軍の B-339(F2A-2) より軽量で飛行性能に優れた優秀な戦闘機だった。
・B-239 は F2A-1 のスペックダウン型だが、フィンランドの機体は反射照準器と 12.7x3+7.62 の重武装、コクピット背部装甲板を備えていた。
・フィンランドは編隊空戦をいち早く取り入れ、冬戦争後は戦訓を取り入れ洗練させた。
・ソビエトのパイロットおよび飛行機の性能はフィンランドのものより大きく劣っていた。
・運が良かった。有名を馳せた第 24 戦闘機隊はフィンランド屈指のトップエースを集めた部隊だった。
・1941-1942 のフィンランド対空監視・誘導システムはお粗末だった。これが洗練されていればバッファローの戦果は更に伸びたであろう。
ささき
- 皆様ありがとうございました。飛行機というのはカタログデータだけではわからないものだと、改めて考えさせられました。
A-140
- 44機のバッファローで440機のソ連機を撃墜するのには単なる運では片付けられないようです。相手機もI-153、I-16、Mig-3,LaGG-3といったソ連機の他にスピットファイア、ハリケーン、P-39なんかもあったそうで、また継続戦争当時、パイロットも経験の浅い新人が多かったそうです。冬の戦争の生き残りパイロットの指導がよかったようです。バッファローは実は北欧の零戦ともいうべきタイプの機体で、航続力、エンジンの信頼性、格闘性能、火力、防弾にすぐれ、全く欠点のない戦闘機とフィンランドのエース達はいっていたそうで、ラグ3やミグ3には速度で及ばない他はスピットファイアその他にも遜色なかったそうです。アジアで惨敗したのは同じような性格で更に軽量化した零戦や隼が相手でしかも優秀な技量のパイロットを相手にしなければならなかったからだそうです。航空ジャーナル増刊からの引き写しでした。
いっちょかみ
- バッファローはエンジンの設定が寒冷地用になっていて、日本軍相手にはオーバーヒート気味でハンデがあったというような話をどっかで読んだ記憶があります。確か、スピットファイアなどもそうだったような・・・うろ覚え
アルミ男