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羽布(亜麻布)張りの翼(金属製骨格でも木製骨格のどちらでもかまいません)に ドープ塗料(酢酸繊維素)を塗った物はどの程度の強度があるのでしょうか?例えばどれくらいのスピードに耐えられるのか、教えてください。 間借り人 |
- まずは、どんな大きさで、どんな形状をしているのでしょうか?
BUN
- 話せば長くなるのですが、ある会社で昭和20年に入ると海軍からのドープ塗料の
発注が止まってしまったという記述を見つけました。決定的に不足していたアルミ
に対し、国産原料で作った羽布(亜麻布)はそれほど不足していたとは思えません。よって羽布はアルミや合板などと比べるとそれほど一線では使えない材料だったのかな〜と疑問に感じ質問いたしました。
間借り人
- スピードの問題ではないと思います。近代的航空機は「セミ・モノコック構造」といって、外板で強度を確保しています。例えば零戦の外板を全部剥ぎ取って骨組みだけにし、そこに布を張っても飛ぶ前に翼や胴体が折れてしまうのです。
強度が必要とされない操縦舵面には布張のものがありましたが、ざっくばらんに言って 600Km/h を過ぎたあたりから表面の変形が始まり、800Km/h を超えるとフラッターを起こして破損したりしたようです。
ささき
- カタログでは全金属のはずの白菊が昭和20年には胴体や主翼の後半を布張りにした機体が作られたようです。操縦士の方から緩降下したら一部が剥がれて怖かったと聞いてます。
vought
- 意外や、F4U-1の外翼の一部が羽布張だったりします。軽量化のためと読んだ覚えがあるのですが、あの程度の面積では大して重量の差は出ない一方、強度ではかなりのマイナスになったのではないでしょうか。
オンブー
- 飛行機の操縦訓練を受けているときに格納庫に
カブという機体のツバサが天井に格納されていました。
訓練の一部に操縦学生同士が雨天時に格納庫でバレ−バ−ルをしていました。
ボ−ルがその翼の上に乗ってしまって降りて来ない時がありました。
パイロットの訓練を受ける前の職業は電柱に昇っての仕事。。。
昔とった杵柄・・格納庫の梁をスルスルと昇りボ−ルを見つけました。
下から教官が翼は羽布だが・・お前が歩いても破れない!!とアドバイス?
始めは恐るおそる歩きましたが・・心配はすぐにふっとんで〜♪
まぁ〜♪とにかく想像を越えるくらいに丈夫!!
零戦でも外国機でも動翼は羽布張りは多いです。
飛燕など急降下の時は音速域に入ったこともあるそうです。
スピットファィアも急降下に上げ舵でも機首が起きてこなくて・・・
反対にダウンを咄嗟にしたら水平尾翼がひねって・・(全体では上げ舵に作用)
地面激突から助かったということを聴いたことがあります。
>どれくらいのスピードに耐えられるのか、教えてください。
相当耐えられる・・・が・・・お答え
ヘリ・パイロット