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米軍が対日輸出しているF15戦闘機などは、ある程度性能がレベルダウンされていると聞いたことがあるのですが、本当でしょうか?だとしたら具体的にどの様なハンディがあるのでしょうか? 天空の花嫁 |
- まず指摘しておきますと、わが国の航空自衛隊が装備しているF-15は合衆国から輸入したものではなく、三菱がライセンス生産しているものです。つまり、設計図と生産のための権利を買って国産しているわけですね。性能に関しては、基本的に合衆国空軍が装備しているF-15Cと変わりありません。ただ、レーダー警戒受信機(RWR)の技術を日本に引き渡すことを合衆国議会が認めなかったため、RWRだけは国産になっているはずです。あと、後期生産型からは石川島播磨のエンジンを載せてますね。
というわけで、結論としては性能はほとんど変わらないのではないでしょうか。
あと、詳しい方、お願いします。
悠
- おそらく、現在のF−15J/DJはレーダー、セントラル・コンピュータ、戦術電子戦システム(TEWS)等の性能において、米軍型より劣ると思われます。
ただし、これは米軍が段階的に能力向上(MSIP)を行っているため、結果的に劣ってしまっただけで、米国が意図的にスペックダウンしたわけではありません(平成9年に空自もF−15の能力向上改修を決定)。
ちなみにライセンスが取得できなかったのはTEWSです。
そのためレーダー警戒装置、後方警戒装置、ECMを日本が独力で開発しています。
人見 忍
- >1.
エンジンも機体同様、初期からIHIでライセンス生産したものですが。
(N)
- ライセンス生産というのは、最初から最後まで全部作れる技術と設備があるわけですか。機体は作れるけど電子機器(例えば)だけはヒミツで完成品を買っているということはないのでしょうか。もしも日本とアメリカが戦争することになっても日本でF15を作るのに支障は無い?
まつおか
- あと、ライセンス料は最初に払うのでしょうか、それとも印税のように一機につきいくらとなっているのでしょうか。
まつおか
- 電子部品のなかには、ブラックボックスになっていて日本側が
中を開けられないものがあると聞いたことがありますが、真偽
の程はわかりません。
SAW
- 日本では無いですがイスラエルとサウジに売ったストライクイーグルは電子装備等(例、ランターン)の性能を低くしてそれぞれの(つまりイスラエルからサウジへ、サウジからイスラエルへ)領土を攻撃しにくくしているそうですし、クウェートの18は内容はちょっと失念してしまいましたが(この機を使って)イラクに侵略しにくくするために性能に制限がかけられていると聴いておりますので周辺国に脅威を必要以上に与えない為の政治的配慮程度の代物だと思います(やろうと思えばストライクイーグルの件は何とかなるのですし)
4762
- 初期のF−15J(確か2号機まで)/F−15DJ(確か12号機まで)はMD社製のもの(数字についてはちと不確かですがノックダウン製品じゃないんですよ、初期の機体は)です、それらについて何か手が入っているかと言う事についてはちとわかりませんです。(おそらく電子戦装置等に手が入っているはず=ライセンス生産品と同等と思われる)
ただ、こう言う初期生産品についてのネタは一人歩きするもので、初期に輸入された機体はほぼF−15Cと同等の為、FCSに核爆弾の投下に関する機能がついているとの都市伝説も有ります>まあヨタ話でしょう。
ooi
- >4 戦闘機のような精密かつ複雑な兵器の場合、ライセンス生産といっても何割かは直輸入です。特にエンジンや電子機器関係で高度な機密保持の必要がある部分は、開発国はライセンス生産を許可しません。従って、国産化率50%程度でもライセンス生産という場合がある。この国産化率は開発国との友好関係など政治的要因によっても大きく変わってきます。
確か90年の湾岸戦争の頃、日本向けに生産していたF15のパーツが急遽、米空軍のF15増備用に回されてしまい、航空自衛隊の導入計画が遅延してしまったということがありました。
アリエフ
- 2,3>そうでしたか。大してよく知らんのに知ったかぶりするもんじゃないですね。勉強になりましたm(_ _)m
悠