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漫画やアニメの設定のように、性能は高いが量産期としてはコスト・メンテ面の問題で不採用になった試作機が実戦で活躍したりした例はあるのですか? また、特別な武装や装備がされたエースパイロットのカスタム機は存在したのでしょうか? ベリアル |
松本少尉のキ−61は整備班長の手によりかなり改造されていたそうです。
「秘めたる空戦」をご参照ください。
http://www.geocities.co.jp/Bookend-Shikibu/4038/NOVEL/book12.htm
kazz
本来量産型というのは試作機で発見された問題点を改良してあるので、
量産型の方が試作機よりも優れていて当然、アニメなどで試作機の方が高性能の
ように描かれているのはおかしい。
試作機の方が良くて、量産すると性能が落ちるのが当然と思っているのは、
我々が太平洋戦争中の日本の飛行機なんかの状況を擦り込まれているからかもしれません。
便利少尉
以上のような理由により試作機が実戦に送られることは普通はありませんが、例外として次のようなシチュエーションが考えられます。
(1) 制式採用前の機体で実戦テストを行った
独飛47中隊のキ-44(二式単戦)、キ-84(四式戦)など
(2) 前線から高性能機への強い要望があり、やむを得ず試作機を送った
中国戦線での十二試艦戦(零戦)、ミッドウェイでの二式艦偵(彗星)など
(3) 不採用と決まっていたが、せっかく作った機体なので勿体無いから使った
二式陸偵(のちの月光夜戦)、紫雲水偵など
ささき
片
「活躍」したかどうかはナニですが(汗)、He100とか、Fw187とか。
自社工場の防衛戦闘でしたか。
エースのカスタム、というか試作機ではハインツ・ベアの乗ったMe262とか、クルト・ヴェルターの同じく262夜戦なんかはかなり「カスタム」かも。あ、ガランドさんのメッサーF、あれはモロにカスタムかな。
MB
へ?そうなんですか?ノンフィクション文庫にフィクションが?確信犯でしょうか。
kazz
tackow
>エースパイロットのカスタム機
何らかの理由で作られた変わり種(新兵器の実戦テストなど)を特定のパイロットが固有機として愛用した例は幾つかありますが、パイロットの趣味趣向に合わせ機体の装備を大幅に変更した例はほとんど知りません。ただし機銃の弾道交差点距離の調整、機銃や防弾板・予備タンクの増減といった小規模な改造は個機レベルで行われていたようです。
ささき
ベアのMe262(ロケット追加で上昇力が高い試作機)、ヴェルターの262夜戦(単座+レーダー装備機)は、↑8.でささきさんの書かれている「変わり種(新兵器の実戦テストなど)を特定のパイロットが固有機として」の範疇にあたるかと思います。
で、アドルフ・ガランドの乗機、Bf109Fですが、これはFの武装を強化、主翼へも機関砲を搭載したタイプと、機首の機関砲を強化したのと、たしか2機あったかな。望遠鏡式照準器装備だったと思います。
MB
些細なことですが、かわせみ部隊の二式単戦は初出撃時に既に試作の冠が取れていたのではないでしょうか。十六年中に二式単戦の仮制式制定に関する通達があったと思います。
BUN
ガランドのパ−ソナルマ−ク入り(例のネズミね)武装強化型Fは、2機とも望遠鏡照準器じゃないようです。
すまぬすまぬ(汗)。
MB
あと、昭和二十年にはいると、福生にあった陸軍審査部が審査中の試作機(キ−61II改やキ−102乙等)を駆って本土防空戦に参加、少なからぬ戦果を上げていたはずです。
NX
た試作機」自体が、ある程度時代が進まないと出てこないと思います(笑)
50年代中期くらい、からなのかなあ? 先端技術が許容生産コストを越え始めたの
は。求む、反対意見。
実例としては、アローとか、XB-70とか、MBT70とか。
あと、B-2も制式採用はされたもののボーダーラインすね(笑)
小笠原
それが戦後になると、大戦期ほど大量の兵器消耗が無いこと、マクナマラ戦略のようにコスト・パフォーマンスを重視した多用途兵器が指向されるようになり、過剰な要求性能や開発期間の長期化を招き、MBT70のようなものが開発されるようになってしまったのではないかと思います。要するに、大量消耗戦争の時代と兵器消耗の少ない時代との開発方針の違いが関係しているのではないかと思いますが。
アリエフ
アリエフ
ノースバーグ
川崎で作った蒸気冷却式の三式戦改造機とか、空技廠で作った酸素噴射付き月光とか、メンテの問題(低い実用性)で試作に終わった機体は意外に多いと思いますよ。
>コスト面で不採用
戦時、特にドイツや日本のように切羽詰まった状態に追いつめられた場合、ずば抜けた高性能が期待できればコストを厭わず量産しようとしたでしょうね。Me163/秋水、Do335、震電あたりかな。逆に既存機より少々高性能なだけの機体は機種整理で不採用にされていますね。キ-96、天雷、Ar240 あたりとか。例えれば前者がゲルググ、後者がギャンの関係でしょうか(^^;)
ささき
便乗質問ですみません。以前,ハセガワ1/72のBf109Gをガランドの乗機のF型に改造した時に,何で調べたのかうろ覚えで申し訳ないのですが,スペシャルFー2(そう呼称していた)は,機首武装を7.9ミリから13ミリへ換装(バルジは隅丸方形でなく,流線型。排莢口を機首下面まで導かず,バルジの直下,機首側面より排莢。その為,薬莢が風防を叩かないように整流フィンが付いている)。そして主翼に7.9ミリを一丁ずつ装備とあったので,両方を装備するように改造してしまいました。
MBさん,この機体の写真なり,解説がある資料等がありましたらご教示ください。
ぼん
試作機が前線に運ばれ実戦投入されるのではなく、試作機がある場所まで前線が来たので投入したと
言うパターンが多いですね。
カスタム機についても、いろんな例を上げてもらいありがとうございます。
ベリアル
手近なところでは大日本絵画刊「アドルフ・ガラント」に解説があった筈です。
機種武装はおっしゃるとおりのが1機かと。で、主翼武装追加の機は、7.9ミリではなく、E型に準じたMGFF、20ミリではなかったでしょうか。
MB
主翼内はMG FFでしたか(汗)。
ぼん