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戦史、歴史の568に関連する、というか極めて初歩的な質問ですが、 「スキップボミング」とは何でしょうか? 特攻と比較している文脈からすると攻撃する側が極めて危険な立場になる対艦攻撃だと想像しています。 単語から想像すると (1)Hit and run による対艦攻撃(特攻と比較するほど危険とも思えませんが・・・) (2)タルのような爆弾で水面上を跳ねさせながら相手に当てる(テレビで見たことあります。でもあれはドイツのダム破壊をするための攻撃だったような)。 (3)水面すれすれを、まるでスキップするように飛びながら攻撃する方法(ちょっとこじつけ) と考えました(すんません、知識が無くて・・・)。 今まで知らなかったのですが、これは太平洋戦争では有名な戦法なのでしょうか? 特攻は聞くけれどスキップボミングは・・・InfoSeekで検索しても出てきませんでした。 アオキ |
アオキ
原理は子供の石投げ水切り遊びと同じです。
特攻と比較される訳は、スキップボミングの戦法が特攻の代わりになり得た戦法だったかもしれないからです。
従来、水平飛行の後艦船等を攻撃する方法は雷撃によるモノが主な方法でしたが、
雷撃では、魚雷投下時に機速を落とさねばならず(高速のまま投下すると水面ではじかれあらぬほうこうに飛んでしまう)
高速で航過のまま攻撃する方法として、スキップボミングと特攻の比較がなされることがあるわけです。
ww2の戦法として有名か?と言われると、まぁかなりスタンダードなほうです。
ちなみにYahooだと「スキップボミング」で結構出てきます。
3号電探
有名なところでは昭和18年3月3日、増援のためラバウルからダンピール海峡を越えてラエに向かった、第五一師団を載せた輸送船団が米陸軍の巧妙なスキップボミングにやられて、船団がほぼ全滅しています(ダンピールの悲劇)ね。五一師団はこの後サラワケット越えまでさせられて、本当にひどい目に遭っています。
Sampon
空自のF−86Fもスキップボミングの訓練を行っていました。
SAW
他に九九双軽でこれを行った談話を読んだことがあります。
胃袋3分の1
日本海軍の場合は初期に「スキップ・ボンビング」と呼んでいたようで、当時の方に「反跳爆撃」と言ってもさっぱり通じないという経験を少し前にしました。
BUN
たしかにYahoo(google)を使ったら出てきました。
InfoSeekでは禁止キーワードになってるのか?(^_^;)
アメリカ側ではよくつかってるけれど、
日本が試したときは失敗だったので、採用されなかった、という主旨の
ことが書かれていました。
http://www.m-t-o.co.jp/kisuka.html
その時に成功していたら特攻のかわりに反跳爆撃が主流になっていたのかな?
でも戦史、歴史の568を見ると、そうでもなさそう。
ここの101でも以前に話題になってました(”スキップ・ボミング”で検索すればよかったのか・・・)。
http://www.warbirds.nu/ansq/1/A2000101.html
今じゃ対艦ミサイルがあるからもちろんこんな事はしないでしょうね。
>初期に「スキップ・ボンビング」と呼んでいたようで
その当時から英単語を使っていたのですか? 戦後から使い始めたのかと思ってました。
アオキ
片
場所は九里浜の海岸沿い、機体は銀河。この際投下され反跳した25番が投下機の尾部に当たり機は海面に突入、無惨な失敗に終わったそうです。
小福田てる文(←漢字が出ません)氏の「指揮官空戦記」(光人社)にそのあたりの事が少し詳しく述べられていますので参考まで。
ハンプデン
沖縄で跳飛爆撃の訓練を実施し、比島での戦闘で跳飛爆撃を決行した三戦隊の九九双軽は敵戦闘機の為にほぼ壊滅したのですが。その後の沖縄戦では六〇戦隊の重爆すらも跳飛爆撃を実施しようとしていましたから、攻撃が失敗したからその後採用されなかった、という訳ではないと思います。
また、どちらかというと、陸軍側の方が熱心だったという感じがするのですが、これは主力艦を狙う海軍と船舶を狙う陸軍の違い、なのかもしれません。
>8
秦郁彦氏の著作によれば「スキップ・ボミング」は、42年の春に米国フロリダの射爆場で生まれた、とする説が有力とされているのですが。淵田氏の見た「スキップ・ボンビング」も興味があるところです。
便乗ですが、海軍の場合二五番8号という専用(?)の爆弾を開発していたのですが、陸軍の場合はどうだったのでしょう?二五番8号の場合、信管の遅動が5秒に設定されていたのですが、陸軍の場合は2秒であった、という回想は見たことがあります・・・跳飛爆撃に関しては横空と審査部のそれぞれで別に研究されていたのでしょうが。この差は気になるところでもあります。
tackow
もう20年も前なので、現代とは言えないかもしれませんが。フォークランドの戦いでアルゼンチンの航空機(A4?)がスキップ・ボミングをイギリス艦船相手に行った筈です。
ASM全盛といえども、友軍の状況と相手によっては使い道があるということなのでしょうかね(ミサイル高いし)?
tackow
低すぎたのか、海面に跳ね返った爆弾が機体に接触して墜落・乗員殉職
してしまったといったような内容の記述がどこかにあった気がします。
スタイナー
ASM-1を有する海自が、赤外線爆弾誘導装置を開発したのが着目されますね。
実際、防空網を突破した攻撃機の爆撃は、現代でも侮れない威力を持っています。
フォークランドでもエグゾゼの戦果ばかり強調されますが、500ポンド爆弾でやられた駆逐艦や輸送艦の方がかなり多いわけですし。
Revi
20年前といえばたしかに古いですが、ジェット戦闘機、ミサイルが
既に主流になっている時代でも実行しているところがあったんですね。
スキップ・ボミングってそこらへんの普通の投下爆弾でできるものなんですか?
どうもテレビで見たタル型のダムバスターを思い浮かべてしまいます。
アルゼンチンは専用爆弾をもっていたのでしょうか?
アオキ
エグゾセAM39対艦ミサイルを5本しか
保有してなかったはずですが。
開戦後は禁輸措置くらってるし・・
ということで対艦攻撃は爆弾以外の方法がありません
北方不敗
「〜対艦攻撃は爆弾以外ありません」の前に
「航空機による」という言葉を付け足して読んで下さい
北方不敗
行うことにより、安全装置解除を行う時間を稼いでいたそうです。
空軍機にはこのテクニックがなかったために命中しても不発弾が
多かった由。(この項記憶)
SAW
低空投弾のために爆弾の安全装置が解除されずに不発弾なる場合が多かった
とのこと。
爆弾とエグゾセ以外による対艦攻撃
ロケット弾および機関砲による攻撃が行われたとのこと。
CIC内で機関砲による負傷者が出たとのことなので、現代軍艦の鉄板
の薄さが想像されます。
この項も記憶
SAW
スキップボミング用の専用爆弾をアルゼンチン軍が使用しているという話は当時
の航空雑誌では見た記憶がありません。
ところで
海自ってASM−1を使ってましたっけ。
派生型の対艦ミサイルをP−3Cに搭載できるようにしてるのは知ってましたけ
ど。
赤外線誘導爆弾も空自の装備だと思っていたんですけど海自で採用したのかな。
不審船対策かな。
SAW
海自P-3CはASM-1Cですね。
で、海自は装備してませんが、対艦用の91式爆弾用誘導装置GCS-1は母機から投下後、自らスキャンして目標を捜索ロックしますが、500t以上の船が発する赤外線量(背景と目標の温度差と面積の値から)じゃないとロックしないそうですから、漁船程度の不審船では無理かもしれません。
でも、その前に木っ端微塵にしていいのだろうか…(汗)
そういえばP-3CでMk-82、JM-117の運用できたかな?
ガンヘッド507
単純な書き間違い(しかも指摘されるまで気づかなかった)でした。
申し訳ありません。
Revi
確かに低空進入をしてギリギリで投下している映像は有りましたが、
特にスキップボミングを実行している様子は無さそうですね。
ルージュ
距離が測れるということでしょうから、スキップさせなくても直撃できる
ということなんでしょうね。
結果的にスキップボミングになった例はあるかも知れませんが。
>でも、その前に木っ端微塵にしていいのだろうか…(汗)
炸薬を抜いたやつが機関室に当たったらどうかなと思ったもの
ですから。(笑)
SAW