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落下式の増加燃料タンクを初めて搭載した航空機を知っている方ご教授下さい。 貴文 |
堀越二郎氏のアイディアで、最初はカマボコ状のものだったそうです。
人見 忍
ちなみに一般的な砲弾型タンクを始めて搭載したのは九六艦戦でした。
A-140
ヴェトミン
ヴェトミン
ただし、これは「メインタンク」であり、投下する理由は「被弾による火災発生時に危険物を捨てるため」だそうですが。
Schump
ズングリ雷電
ということで、よいとおもいます。
ただ、燃料の増設タンクを外部につけたとなると、はなしはかわってくるでしょう。
メッサー109に関しては、憶測の域を出ませんが、翼下ないしは胴体下面に増加
燃料タンクを置くとそこからの燃料導通路を確保せねばならないため、現場での改
造がめんどうだったと考えられないでしょうか?
ないしは、「戦闘時に使い捨てにすること」はかんがえつかなかったとか。
馬牌槍
ポーランドやノルウェーでは110も単発戦闘機に対してしっかり戦果をあげており、これが110の空戦能力に対する空軍上層部の買い被りを招いたのでしょう。実際のところは彼我の技量差や機体の性能差(主に速度)及び戦況の有利不利(数も含め)による戦果と見るのが妥当ですが。
因みに現場に於いても110のパイロットが109のパイロットを見下すような空気が対仏戦前には存在したようです(オスプレイの110エース参照)。
「鷲の日」の段階だと110の対戦闘機戦闘能力不足は現場でかなり認識されていたでしょうが、結局それでも長距離掩護に投入されちゃった理由としては”「駆逐機」構想そのものがゲーリング大のお気に入りであり、目立った失態でも起こさない限り口を挟めない領域だった”ってのが一番大きいんじゃないか?と思ってます。
ハンプデン
仮にBf109Eが実用に耐えうる増加タンクを搭載した場合のバトルオブブリデンの行方は、そして第二次世界大戦の行方は?
貴文
戦争の帰趨なんて、そんな程度で変わるような代物じゃないですよ
勿論英国本土防空戦はもうちょっと違う形になったでしょうが
ブレニム、ホイットレー、ウェリントンの生産を停止するという最後の手段が英国には残ってますし
(つまり、ハリケーンとスピットファイアのみ生産する)
何だったらドイツ側の出撃基地への夜襲とかで対応する事も可能でしょう
もっと根源的な部分を改めないとどうにもならないとも言えます
もっとも、109に増槽を装着するというのは、ある意味戦略的思想の変換を意味するのですから
それが早期に着手されるという事はルフトヴァッフェそのものの構造変革を意味すると捉えるならまた話は変わってきますが
SUDO
これは私見なのですけれど、コンドル軍団によるスペインでの増槽の使用法は、単純に航空機の滞空能力延長を目的とした物ではなく、対地攻撃の手段の一つとして搭載されたのではないかと思います。
この時の涙滴型増槽には側面に10Kg爆弾を装着したものを搭載したそうですから、単に滞空能力延長が目的ならばそんな物騒な物は不必要ですし、万が一味方近くに落下した場合を考えると有害ですらありますから、普通は装備しないでしょうそれなのにあえて爆弾付き増槽を装備して出撃したのは航続能力向上以外に目的があったと見るべきと考えます。
そういった点から考えると、このドロップタンクの装備例が確認されるHe51やHs123の任務は敵地上部隊への偵察や対地攻撃でしたから、地上部隊の行動を監視し適時攻撃を加えるためには少しでも長く飛行できることが望ましく、落下増槽の導入による滞空時間延長という考えに至ったのでしょうが、増槽を装備することで航続距離を延長しても、肝心の攻撃兵器の搭載量に制限を受けるのはやはり問題であるとも考えられたのでは。その為どうせ投下してしまうならがらんどうの金属タンクとして投下するより、爆発物として投下した方が敵側に被害を与える可能性もあって1石2鳥であろうということで、このような装備法になったと考えられます。
これに対し戦闘機隊で増槽の使用が省みられなかったのは、狭いスペイン上空では1回の作戦飛行中に長距離を飛行する事は考えにくく、増槽を使用して1回の作戦飛行時間を延長するより、戦線直後の飛行場から反復作戦を繰り返す方が効率的と考えられていたのではないでしょうか。また、多くの戦闘機パイロットが、機外に余計な抵抗物を装備して飛行性能を低下させたくないと考えていたこともあるのでは。(BOB後半以降でも、パイロット達はBf109Eの機外に増槽や爆弾を装備することを嫌がっていたようですし。)
その後、戦闘機隊でも長距離作戦の必要性を考えるようになった時には、Bf110という長距離作戦用の機体が完成しており、単発機に増槽を装備して航続距離を延長しなくとも十分任務を遂行できると考えられていたからではないかと・・・。
ヴェトミン