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日本機の防弾鋼板について詳しい方ご教授ください。 かなり昔の「航空機ファン」で捕獲したキ44の12ミリ防弾鋼板を調査した米軍の記事があったんですが12.7ミリ機銃には無力だと記載されていました。 また、「モデルアート」飛燕の特集号だと思いますが9ミリの防弾鋼板で米軍機に撃たれて、弾が止まり、助かったとの記事がありまた。撃たれた距離、飛行状態などで変わってくると思いますが・・・ 貴文 |
金属製機の薄い軽金属の外板が後方からの7.7mm機銃を跳ね返す例は公式に報告、研究されていますし、距離、角度、弾丸の存速によって異なることは御想像の通りです。効果の無い場合もあったでしょうし、そこで弾丸を止めた例もまたあり得たでしょう。
BUN
ただし、その防御能力は確率的なものとなりますので、実験では完全な検証は事実
上不可能です。100.0%不貫通もしくは貫通確率のスペックを求めようとしたら、
0.04%以下の誤差検定をしなきゃならない。しかも着速の誤差が無い状態でです。
一般的には、侵徹長/板厚の値が小さな状態で侵徹長を求めた後、侵徹長から統計
上処理された板厚に設定し、V50(50%貫通・不貫通限界) 速度を実験で求め、その
板厚の設計値が正しいかどうかを判断するわけですが、旧日本軍の場合、その手の
設計手順がまともに無かったのでわ?と思うときが実際あります。
上記の手法は、米軍がWWII時代から既に行っていた設計手法で、現在では一般的な
ものではあるんですが、当時の文献を読む限りでは、当時の日本ではそのような合
理的な設計が成された資料を見たことがありません。100%不貫通であることがなぜ
か求められています。事実上検証不可能なのに。
とはいえ、当該の防弾鋼鈑に関しては板厚から考える限り、特定の条件でのみ防御
を可能としたものであることは全く否定できないです。少なくとも完全防御を考え
て設置されたとは思えない板厚です。
sorya