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お世話になります。今回はステルス戦闘機についての質問です。 ステルス機は平面でできていますが、あれは簡単に言えば、レーダー波を入射方向とは違うところにはね返すことでレーダーに映らなくしているということですが、よく、F-22や、F117,SR-71等に見られる内側または外側に傾けて取り付けてある垂直尾翼(垂直ではないですが)がありますが、あれはそんなに意味がある事なのでしょうか?私の素人的理解では、同じ高度で、3時か9時の方向からレーダーを当てられない限り、上にかいたように、入射方向とは別の方向にはね返すとおもうのですが。ステルス技術が開発された当時はフェーズトアレイなどのレーダーはまだ採用されていなかったので、同高度からのレーダー波にのみ対処すれば十分という事だったのでしょうか?それとも空力的なメリットが大きいためにあのような取り付けかたなのでしょうか?WWII当時の潜水艦も、レーダーに映りにくくするために、上部に突き出した乗り降りする部分部分(名称はわかりかねます)の面を傾けていたものが有るそうです。どなたかご教授ねがいます。 hawkeye |
それと「ステルス技術が開発された当時はフェーズトアレイなどのレーダーはまだ採用されていなかったので、同高度からのレーダー波にのみ対処すれば十分という事だったのでしょうか?」とはよく意味がわかりません。なんの事を指しておられるのでしょうか?フェーズドアレイでも電波は上や下からはまわりこんでこないと思うのですが。
空力的なメリットについては、F/A-18と同じように「エリアルールの採用」と「縦安定性の緩和」などが考えられます。
Sparrow
精度のA/D コンバータを用いても、ソフトウェア的に分解能を上げることが出来、
ひいては何かがいることを発見できてしまいます。(嘘のような本当の話)
例えば、2n倍オーバーサンプリングした荒いデータに対してFIR フィルタを用いて
やると、2n倍した分だけ0.5ビットの縦分解能が増えます。16倍オーバーサン
プリングで+2ビットの縦分解能が得られますね。
これを8ビットのA/Dコンバータに応用してやると、元データの縦分解能が256諧調
に対してFIR フィルタによる修正では1024諧調になり(ただし、この場合のFIR フィ
ルタはLow-Passフィルタなので広域周波数情報は減るのですが)、小さな信号であ
っても有意的に処理可能です。
sorya
sorya
た場合どうなるんだろか?って話ね。
実際問題として、高い走査レートを得るために走査角度を狭める…なんて事は一般
的に行われる手法だったりするです。ビーム自体も絞るなんてこともやりますが。
sorya
当然直角になりますよね?少し計算してもらうとわかるのですがこれだと
3時及び九時の方向上方(同高度だけでなく)からきた電波をほとんど全て
その電波の発信源に向けて送り返してしまいます、これがどの程度の効果を
もたらすか知りませんが、やはりステルス機としては直角を避けたいのでしょう
(ヨーグモス)
垂直尾翼を斜めにするのは意味があるんでしょうか?そのお話だとないとは言い切れないのでしょうか?
>(ヨーグモス)様
>垂直尾翼と水平尾翼をセットで持っていると当然直角になりますよね?
なりますか?ちょっと意味がわからないんですが?
それとも、垂直尾翼にあたった電波が水平尾翼にあたって、また垂直尾翼にあたって、発信源に戻るということでしょうか?
解説をよろしくお願いします。
Sparrow
ああ、意味分かりました!
だから、「垂直尾翼を斜めにしろ」って事ですね。
もうちょっと考えてから書き込めばよかった……恥ずかしい。(汗)
Sparrow
ちょっと言い方がまずかったかな?
基本的にステルス機というのは「探知可能」なんです。問題は現在のレーダーを用
いた長距離での探知が「難しい」というだけであって、技術的には「可能」です。
そいで、その手法の一例を示した訳。他にはスペクトル拡散方式のレーダーを用い
ても「1サイトでも探知可能」です。ステルスの基本は「内部構造の非共振性」、
「反射方向の制御」、「tanδ成分の吸収(熱変換)」なわけで、この3つの条件のウ
チ1つでも崩せれば完全に探知可能な極めて不安定なシロモノだったりします。
#で、先に述べた例は上記3つの条件を考慮しない、第4の方法であり、基本的に
#はレーダー装置の一部の対応で済むという、力技的手法です。
ま、それはそれとして例えばF117とYF22/23を見てみれば判るように、ステルス技
術というのはレーダーの発達に併せて技術的に進化しています。世代の違うものに
対しては例え垂直尾翼一つであっても同列に扱うことはできませぬよ。
基本的にはSparrow氏の趣旨には同意するんけどね。
sorya
(N)
hawkeye
内部構造による共振放射と誘電損正接(所謂tanδ)相当の誘電放射、そして表面状態
が起因する拡散放射のいずれかでし。
ちなみに言うと、完全反射する角度というも存在します。(完全反射の条件を満たさ
ない限り共振放射と誘電放射は常に発生するということ)
sorya
| 電 |電| 内非
| 波 |波| 部共
電波=> | 吸 |反| 構振
| 収 |射| 造型
| 帯 |帯|
こんな感じ。ま。一般的な電波暗室の制作方法と基本はいっしょ。
電波吸収体で構成された吸収帯は自然励起による熱エネルギの変換でエネルギを減
衰させます。その後電波反射帯から反射させることで、吸収帯の効果を最低でも2
倍にさせることで更に吸収帯の効果を増加させます。ついでに言うと直角からやっ
てくる電波は吸収帯の実質厚さを2/λ(波長の1/2)にすることによって、相互干渉
させます。
そいで非共振型構造というのはレーザーの共振器と逆の性質を持たせます。電波は
当然内部にも浸透していくわけですが、内部構造が共振型になっていたの場合、レ
ーザーのように位相を揃えて放射…要は自らメーザーを発してしまう状態になりま
す。それを防ぐために同じブロック構造であっても共振させないような構造や表面
形状・性状を作り、内部共振させないようにしています。
sorya
sorya
hawkeye
ザイドリッツ