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2198 最近の大型航空機で、民間、軍用をとわず、主翼の翼端が上方に反っているのは何故ですか? それによって航続距離が伸びていると何かで読みましたが、技術的にどうなのか書いてありませんでした。どなたか教えてください。
C3PO

  1. 2196) にも出ていますが、飛行機の翼端からは上面に回り込む渦が発生して抵抗を作ります。翼端の反り上げは「ウィングレット」と呼ばれるパーツで、これによって気流の回り込みを防いで渦を小さくし、翼端抵抗を削減する働きがあります。
    ささき

  2. 大戦機でも外翼に緩やかな上半角をつけているもの(例:アブロ・ランカスター)がありますが、ウィングレットはこれを発展・変形させたもの(翼端に近い部分だけに、より大きな上半角をつける)と考えて良いのでしょうか?上半角はローリング(横揺れ)を防ぎ横の安定(上半角効果)を確保する効果があるそうですが。
    アリエフ

  3. ウィングレットは、確か過去の書き込みではアスペクト(縦横)比を向上
    jas1

  4. あー、しまった。つづきです
    アスペクト(縦横)比を向上する効果があるのだとされてます。つまり、翼幅を増やす事無くアスペクト比を向上=抵抗減少する事で航続性能が増加すると言うことだそうです。ウィングレット部分をそのまま横に寝かせたのと同じ=翼幅増加と考えて良いと思います。
    jas1

  5. >3,4
     「そのまま」、ではありません(だったら翼端延長にしたほうが揚力が増えて得になります)。
     ウイングレットが翼端渦流の出かかり(下面高圧部から上面低圧部への気流の巻き上がり)をせき止めることでその影響を排除するものです。
     これに対し、高アスペクト比の主翼は、主翼周辺気流に対する翼端渦流の割合を小さくして、翼端過流に引きずられて気流が上向きに曲がる(実質的な迎角を大きくする)のを抑えるものです。
     このように作動原理が違うので、面積や形状をもとにした単純な比較はできないのです。

     大戦機に見られる「翼端削ぎ上げ」は、急激に薄翼にすることで翼端付近での上下の圧力差を小さくして過流を元から断つもののようです(なんだかだまされてるような…)。
    Schump

  6. 皆さん回答ありがとうです。
    構造的にウィングレットはただの反った翼端なのでしょうか(もちろん空力計算はされてるでしょうが)? それとも、可動したりするのでしょうか?

    C3PO

  7. 可動するタイプは聞いたことがないですねぇ…。
    ささき

  8. >5ミスった訂正
    誤)気流が上向きに曲がる(実質的な迎角を大きくする)

    正)気流が下向きに曲がる(揚力の発生方向を後傾させ、後ろ向きの成分を作る)

    でした。ごめんなさい
    Schump

  9. B&Vが計画していた双発ジェット戦闘機には主翼端に下反角のついた小さな翼がついたものもありました。
    この小翼は主翼の下から上へ向かう気流を利用して前上方向きの揚力を産み出すもので、翼端小片よりも効果が大きいそうです。
    VV

  10. >7. B747-400SR(日本限定仕様(笑))は、日本の狭い空港での取り回し&航続距離を延伸する必要がないことを考慮して、ウィングレットを取り外してますね。装着はできるけど、一度装着したら外せないんじゃなかったかと。
    tac

  11. >7
    そう言えばウイングレットでは無いのですが、B777の長大な主翼は当初の案では中小空港でも取り扱えるように翼端を折り畳める機構を装備する予定だったが航空会社のオファーが全然無かった為結局折り畳み機構を廃止したとの事。大型機の折り畳み翼見てみたかったなー。整備大変そうだけど。

    jas1

  12. >11
    おお!実現したらすごいですね。着陸してタキシング中に油圧でグイーーンと
    折れ曲がるでっかい主翼。(でも、大変だから翼端だけ下向きに折れ曲がる?)
    kazz


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