2197 |
質問2196の最後のほうを読んで思ったのですが、零戦52型は推力式単排気管の採用と主翼の整形だけで最大速度が20kmも向上しています。考えてみるとその辺の理由がよくわかりません。教えていただけないでしょうか? A-140 |
ハンプデン
私はひょっとして二二型の最大速度は五二型の試験時には五二型に少し接近した数字になっていたのではないかと考える時があります。
両者の間には20km/hも差が無かったのではないかということです。
BUN
http://www2s.biglobe.ne.jp/~futureAF/museum/wwII/sensitivity/zero.html
各型の性能計算とその考察です。
もっとも、まず実機データありき、なのでどこまで真実に
迫っているのかは自分には分かりません、あしからず。
林檎
ところで、推力式単排気管にはどの程度の効果があったのでしょうか? 「それなりにあった」というような話をどこかで聞いたことがあるのですが…。
A-140
二一型 285kt/4880m
三二型 302kt/6110m
五二型 307kt/6710m
二一型の速度は、日本側測定値「288.5kt/4200m」とかなり近く、信頼できそうです。
「ロケット排出管」に関しては海軍資料では「零式艦戦に於て高度6000米に於て6〜7kt増速す」。
片
これに単排気管による増速5ktとして、五二型の最大速度と一致してしまいます。
片
五二型の米軍計測最大速度は310ktという数字がちゃんと載っていました。
片
A-140
二一型の後期生産機が20km/h以上の速度向上を示していることについて航空本部は下川事故後の改修と栄一二型発動機の性能安定をその要因と分析していますが、初期不良に悩まされた栄二一型でも同様のことが起きている可能性があります。そうでなくても五二型と二二型の速度の計測は同時に行われた訳では無いので何も無くてもそのまま鵜呑みに出来る数字ではありません。海軍自体、最大速度の計測にはさほど熱心ではありませんので古い計測値をそのまま文書に残しつづける例もあります。
要は、あんまり細かい数値を云々しても始まらない、ということです。
BUN
焦点は 1、同じ翼幅での角型翼端と円型翼端の抵抗の差。
2、集合排気管と分散排気管の推力差。 ってことですかな?
五ニ型の極初期生産機は集合排気管でしたよね、もしこのタイプの機体の速度がわかれば、これと三ニ型との比較で1が、五ニ型分散排気管装備機との比較で2が解る訳だな。よし、探してみよう。
烈風天駆
比較する数字そのものが疑わしい、ということなんです。
それから、五二型の主翼で五二型のカウリングの機体が五二型初期生産型であるという証拠はどこにもありません。三菱の図面とも矛盾します。あれは正確には謎の機体なんです。ですからどの本を探してもデータは出て来ません。
BUN
BUN
なかったんですか?
比較的定速の非ターボ大排気量四サイクル
エンジンに結構有効だと思うんですが。
タコ足
http://www.warbirds.nu/text/takahasi03.htm
ささき
おかげで説明の仕方が中途半端・・・・。かろうじて間違いすれすれってのもあるし・・・。
ああ、あのころはワシも若かった・・・(遠い目)。
胃袋3分の1
早速見てみましたが、星型エンジンでは成立しないということですね。
それよりは吸気系の方ならなんとかなったかも、ということですね。
あ、て、ことは液冷V12の方ならなんとかなったかもしれないということ
でしょうか。でも、マーリンスピットやP41とかは直管仕様ですね。
そういう原理はあまり重視してなかったのでしょうね。
ありがとうございました
タコ足
場合によって馬力の1割相当ぐらいを稼ぎ出すわけで
脈動を活用して馬力を稼いだ場合、排ガスの推力活用は難しくなりませんか?
そして、場所と重量を排気管に使わなくてはいけないことにもなります
これは空気抵抗の増大にも繋がりますね
総合的に見て
脈動効果を活用した排気管を作るより直管にした方が
適度な推力効果が得られて、構造が単純で、重量と容積を食わないと考えられますがどうでしょうか?
SUDO