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2154 「月光」の夜戦戦法は、どのようなものだったのでしょうか?
敵機よりも高度をとり、降下加速度を得て敵機の腹に潜り込むのはわかりますが、下方からの敵機発見では速度からみて追いつくのは難しかったと思うのですが。
また、爆撃開始前に20ミリを撃ち込んだ場合、爆弾の炸裂で巻き添えを食ったりしなかったのでしょうか?
オスタップ

  1. 巻き添えの問題。
    基本的には、戦闘機の対爆撃機戦闘では長々と同じ位置に占位して撃ち合うということは行われません。敵銃座の問題もありますが、命中弾によって生じた敵機の小破片が降りかかってくるのを避けるためでもあります。爆弾倉ならずとも、燃料タンクのような爆発物を照準するのですからなおさらです。斜銃による月光の攻撃も同様で一撃離脱をむねとしたようです。
    特に、B−29爆弾倉内の増槽を狙ったとされる撃墜例で、発射弾数3発とか6発とかいうものがあるのも、このことの証といえましょう。


  2. 黒鳥中尉の手記を読みますと、5月25〜26日空襲から、おっしゃるような1000〜2000mの高度差を利用して加速する攻撃法を新たに取った、としています。(黒鳥氏はこれを「横空攻撃法」と書いています)逆にいえばそのような方法が考案された裏には、それ以前の後下方500mに接近して射撃する方法が苦しかったということなのかもしれません。


  3. 敵機の上方を占位した場合、地上の火災によって敵機を捕捉する事が容易だともいわれていますね。

    また、低高度ではさほどの速度差はなかったらしいです(上方からの捕捉、潜り込みの方が有効なのでしょうが)。
    tackow


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