2154 |
「月光」の夜戦戦法は、どのようなものだったのでしょうか? 敵機よりも高度をとり、降下加速度を得て敵機の腹に潜り込むのはわかりますが、下方からの敵機発見では速度からみて追いつくのは難しかったと思うのですが。 また、爆撃開始前に20ミリを撃ち込んだ場合、爆弾の炸裂で巻き添えを食ったりしなかったのでしょうか? オスタップ |
基本的には、戦闘機の対爆撃機戦闘では長々と同じ位置に占位して撃ち合うということは行われません。敵銃座の問題もありますが、命中弾によって生じた敵機の小破片が降りかかってくるのを避けるためでもあります。爆弾倉ならずとも、燃料タンクのような爆発物を照準するのですからなおさらです。斜銃による月光の攻撃も同様で一撃離脱をむねとしたようです。
特に、B−29爆弾倉内の増槽を狙ったとされる撃墜例で、発射弾数3発とか6発とかいうものがあるのも、このことの証といえましょう。
片
片
また、低高度ではさほどの速度差はなかったらしいです(上方からの捕捉、潜り込みの方が有効なのでしょうが)。
tackow