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2123 2003年の退役(実戦部隊からの引き上げ?)間近のF−14トムキャットですが、ほぼ同世代のF−15イーグルはなお当分の間主力の座に留まるようです。
この差は艦上機と陸上機の差? それともF−14自身の問題でしょうか?

烈風天駆

  1. 追伸、どうも米海軍はF−14の近代化改修に消極的なような気が・・・・・
    副部長、回答まってるよ。

    烈風天駆

  2. F−14自身細かいモデルチェンジ(A/B以外にロット毎とか)を繰り返した
    ため、能力向上を図る場合コストがかかり過ぎ、断念したとの話を以前航空誌で
    読みました、F−14自身の問題と言えば言えんことも無いと考えます。
    ooi

  3. やはり運用コストの問題でしょう。一機90億円以上する高価な機体である事や、可変翼などの複雑な機体構造などによる整備性や、故障の問題などいろいろ考えられますが、コスト面ではF/A−18にはかなわない筈です。冷戦終結後の軍事費削減の影響もありますし。便乗ですが、JSF一機とF−14を比べた場合にどちらがコスト高なんでしょうか? 可変翼、それともV/STOLどちらが高くつくのでしょうか?
    YF−23A

  4. F14が退役したらAIM54フェニックスAAMの運用はどうなるんだろう?ソ連崩壊後、米空母艦隊が旧ソ連の長距離巡航ミサイルの攻撃を受ける恐れが少なくなったから、F14+フェニックスの組合せを廃止してもさしたる問題はないと考えているのだろうか?F18と最新型のAAMの組合せで防空任務は十分ということでしょうか。
    アリエフ

  5. F-14退役の理由は、主にコストではないでしょうか。
    海軍内部にはF−14擁護論がかなりあったようですが、F−14は議会から目の敵にされているため、F−14関係の予算はことごとくカットされ、(F−15などと比べて)ろくなアップデートが行われず、ほとんどの機体は初期型のF−14A(細部は色々変わりましたが)のまま現役を去るようです。

    その他、海軍自身があまり迎撃制空戦闘機に興味を持たなくなっていたこともあるようです。グラマン社がなんとかF-14を現役に留めようと「STC-21計画」や「AST−21計画」と言うものを海軍に提案しましたが、どちらも実質的に「ホーネット2000計画」に破れています。

    AIM−54の後継としては、空軍との共同開発でAAAM計画というのがあったようですが、空軍が乗り気でなかったためにポシャリました。
    理由は、「長距離での迎撃があまり現実的ではないこと」「長距離では敵味方の識別が困難」などを挙げていました。
    なおAAAMは、ほぼスパローと同サイズで、セミアクティブレーダー(中間)、アクティブ&IIR(終末)の誘導方式を持つ100km級の射程を予定していたようです。


    Sparrow

  6. 最近ではF−14専用?の、SAR(合成開孔レーダー)偵察ポッドの試作を開発してるみたいですね。SARポッドが実用化されれば、光学・赤外線カメラなどでは使用が困難な、悪天候下でも偵察が可能となるんですって。

    どういった運用するつもりなんでしょ?
    ガンヘッド507

  7. 烈風天駆の方が物知りなのに、回答できるわけないよ。
    ここ、すきなんだけど素人の僕には、場違いな気がする。

    副部長

  8. >6
    F−14専用というよりF/A−18Fとの共用型と聞きましたが。

     あまりある予算の時代に開発された機体は
    性能よりも調達性が重視される現在のアメリカ海軍において
    肩身が狭いようです。
     今アメリカ海軍で重要なのはコストと多様性らしいです。
    それに対応できない機体は新世代機と交代。
    同じ艦上機のS−3もF−14とほぼ同世代機で
    こちらも同時期に空母から姿を消していきます。
    ゆゆゆ

  9. 確かに、空母機動部隊にミサイル飽和攻撃かけよう! なんて身の程知らずが出てこん限りトムキャット+フェニックスは対比費用効果が悪すぎますね。
    ちなみに、友人に「F−14は空母用防空戦闘機」って言ったら納得のいかない顔をしていた。
    烈風天駆

  10. F-14のウリはAIM-54の運用能力ですから
    AIM-54による遠距離迎撃能力の必要性が無くなったから退役するのです

    実際問題としてイージスがあれだけ揃ったら
    F-14のような単能迎撃戦闘機の必要性は薄れるでしょう
    SUDO

  11. >9 迎撃専用機
    トムキャットって開発段階から長距離対地攻撃任務が考慮されていたという話を
    聞いたことがあります。A-6の退役に伴いF-15Eのようにストライクタイプに改修
    しようという意見があったと思うんですが。で結局F-18Eに負けたと。
    この辺の話は本当でしょうか?
    taka

  12. >11
    別に迎撃専用として開発されたわけではありません。
    開発段階では、対地攻撃テストも行っておりましたが、高額のF−14を対地攻撃に使うことを海軍が渋ったために、迎撃任務のみを行っておりました。

    NATF代替案として出たSTC−21では、空力特性の改善やエンジンの換装、ISARや、FLIRポッドの付加とともに対地攻撃能力の強化が提案され、ハープーンやSLAM、マヴェリック等を運用できるようになるはずでした。
    しかし、NATF計画はATA計画とともにキャンセルされこの話は流れてしまいました。

    ATAの穴を埋めるために提案されたのが、STC−21案にハードポイントの追加を行ったAST−21案でしたが、こちらはコスト高を理由にホーネット2000案(現在のF/A-18E/F)に破れる結果となりました。
    Sparrow

  13. 12補足
    F−14のストライクタイプとしては、AN/AAQ-14 LANTIRNポッドを使用した「ボムキャット」があります。
    Sparrow

  14. >13、結局、実用化されたんですか?試作止まりですか?
    taka

  15. グラマン鉄工所のシンパが海軍から絶滅したら、即引退とか。いや、大まじめで。
    うーむ

  16. >14
    いや、飛んでますよ現役で。
    コソボ空爆でもLANTIRNを搭載したVF-14のF-14の写真が航空雑誌に載ってました。
    厚木のVF-154もLANTIRNの配備を受けているはずです。
    LANTIRN自体は、F-15EやF-16Cブロック40(違うかも)も運用しています。
    なお、F-15やF-16とちがい、F-14が運用するのはAN/AAQ-14ポッド一つのみで、二本セットで運用は行いません。そのため、地形追従回避レーダーが欠如し、夜間低空侵攻能力がありません。
    Sparrow

  17. 少し気になったので、烈風天駆様にお聞きしたいのですが、「F-15はなお当分の間主力の座に留まるようです」とは自衛隊やイスラエルのことでしょうか?
    合衆国空軍で「F-15はもう古過ぎて危険空域へは突入させられない。コソボではそういった空域への任務はF-16によっておこなった。そのF-16も酷使しすぎて寿命が迫っている、我々は早急に後継機を必要としている」というようなコメントをだしているというのを何かの航空雑誌で読みました。
    合衆国では、開発がすみしだいF-22もしくはJSFに更新されると思います。
    F-14の退役が早いように感じられるのは、海外カストマーがいないためと思いますがいかがでしょう?
    Sparrow

  18. >17 現在、F14を使用している国がアメリカだけというのは、やはり購入・運用コストが高過ぎるからでしょう。なお、75年頃、革命前のイラン(パーレビ王政)が有り余るほどのオイルダラーに物言わせてF14を購入したことがありますが、その直後のイスラム革命で購入はストップしてしまいました。米国からの補充パーツ購入もできないから、すぐ使えなくなってしまったと言われてますが。イギリスも防空用戦闘機としてF14は高過ぎるので、トーネードADVを選択しています(国内航空産業振興政策の要素もあるだろうが)。
    第二次大戦後、米海軍は航続距離が長く強力な迎撃・制空能力を持つ戦闘機を求めてきたものであり、F111Bが失敗した後、ソ連の巡航ミサイル攻撃に対抗するための切り札として開発されたのがF14だったわけですが、90年代以降の国際情勢や兵器大系の変化の中で生き残っていけなくなってきた、と言うことでしょう。開発当時は旧ソ連海軍が現在のような姿になるとは、
    アリエフ

  19. (訂正)・・開発当時は旧ソ連海軍が現在のような姿になるとは、誰も考えてなかっただろうけど。
    アリエフ

  20. イージスシステムの整備によって艦隊の防空能力が向上し、戦闘機に求められる防空能力が低下したという理由もあるかも知れませんね。
    ささき

  21. >10. でSUDOさんが既に指摘してましたね、失敬。
    ささき

  22. >17
     つう事はF−15Eは投入してないって事ですかね>コソボ紛争。
     あの機体の夜間低空侵攻能力も相当なものだと思ってましたが、アレでも時代
    遅れって事かなぁ…
    ooi

  23. 17> 合衆国空軍のコメント、裏読みかもしれませんが、後継機の必要性をといて、F22やJSFの予算獲得のための理由付け、バックアップ意図がわずかなりとも盛り込まれているような気も・・・。
    MB

  24. >18
    何を言いたいのか少々わかりかねますが?
    F-14が高すぎて海外に採用されなかったというのは分かりますが、
    「ではもし合衆国以外の国で採用されていたら、その国で2003年から退役開始となっていたかどうか?」
    と、いいたいのです。
    艦隊防空と言う任務は合衆国海軍特有のものであるはずです。合衆国ではそれが必要なくなり退役するのであって、他国で使われていたらどうなっていたかなあ?といいたいのですが。
    おそらく、退役にはならなかったでしょう。

    >22
    投入はしたんじゃないですか?
    ただ、対空砲火の厳しい危険空域へ突入させなかったというだけで。
    私は、爆装状態のF-15Eで必要な運動性が発揮できるかどうか疑問ですし。
    夜間低空侵攻能力だけでいえばLANTIRN装備のF-16だって差はないはずですよ。

    >23
    そういう意図も無いわけじゃないでしょうけど。
    F-16の寿命が尽きそうなのは確からしいですよ。
    ロッキードが主翼の補修強化を提案していたけどどうなったのかな?
    Sparrow

  25. >合衆国空軍で「F-15はもう古過ぎて危険空域へは突入させられない。コソボではそういった空域への任務はF-16によっておこなった。

    これはなぜなんでしょうか?F-15よりF-16のほうが回避能力が高いとかいうことですか?大差ないように思うんですが。
    taka

  26. >私は、爆装状態のF-15Eで必要な運動性が発揮できるかどうか疑問ですし。
    >夜間低空侵攻能力だけでいえばLANTIRN装備のF-16だって差はないはずですよ。

     うーん、そうかなぁ。
     2人乗りで航法から兵器操作までパイロットとは別に専門の兵器士官がやって
    くれるF−15EとF−16とはずいぶん違いが大きいように思うのだけど、も
    うそう言う考えは古いのかなぁ。

     それともそう言う任務は今はF−117がほとんど専門でやってくれるから、
    F−15Eの存在意義はないって事なのかな。
    ooi

  27. >17 Sparrow様、説明が少々不足していました。
    当分云々は主にラプターの調達機数の大幅減から推測したものです、敵地上空を制圧する場合、敵戦闘機の撃墜をラプターが主に担当し、その後の制空を現用機が引き継ぐというのが軍中央の考えらしいです。だから数の上での主力とかいたつもりだったのです。が、良く考えてみればそれはファルコンではないですか(爆)
    烈風天駆

  28. >25
    搭載しているECM機材の差とかでしょうか?
    あと、機体の旋回性能とかは同じでも、反応性が違うとか。
    私が発表したコメントではないので詳しいことは……。読んだだけですし。
    ただ、機体が大きい分流れ弾に当たりやすい、というのはあると思う。

    >26
    二人いるだけで対地攻撃の能力ってそんなに変わるもんでしょうか?
    航法はLANTIRNがやってくれるし、兵器操作はほとんどオートになってる気が。
    すくなくともF-16XLの開発段階でジェネラルダイナミクスは「対地攻撃は一人で十分」と豪語してましたが。
    Sparrow

  29. >28
    >二人いるだけで対地攻撃の能力ってそんなに変わるもんでしょうか?

     一人あたりの仕事量は格段に減るでしょう、だって一人でやる所を2人で
    やるわけだから、そうなると色々と利点はある訳で。

     ただ。

    >航法はLANTIRNがやってくれるし、兵器操作はほとんどオートになってる気が。

     そこら辺は、同意しますね、技術の進歩がようやっと追いついてきたって事
    なんでしょうか。
     F−15E導入のときも、複座だからって理由もあったと記憶しているので
    そう言う事が重視されなくなってきたのかなーと。

    ooi

  30. 知古の米海軍関係者から聞いた話ですが、1999年12月の
    作戦に投入した複数機のトムキャットを極端な損耗を理由に、
    除籍にしていますから、そのあたりも遠因ではないでしょうか?

    また、具体的な部分としては、開発当時は問題にならなかった
    VG翼稼動部の耐久時間が、米海軍の現行要求仕様を満たさなく
    なったこともあるようです。

    トムキャットをそのまま運用すると、使い捨ての部品が多すぎる
    ってことでしょうね。

    りんでぃ☆あん

  31.  実際問題としてイージスがあれだけ揃ったらF−14のような単能迎撃戦闘機の必要性は薄れるでしょう> F−14の退役は仕方ないとしても、イージスは戦闘機の代用ではありません。元々は、戦闘機で艦隊防空するとき、発射母機と対艦ミサイルのどちらを撃墜するかというジレンマがありました。しかし、イージス艦が出現してからは、対艦ミサイルをイージス艦に任せておいて、戦闘機は発射母機に専念出来るようになったからです。役割が違います。
     米国からの補充パーツ購入もできないから、すぐ使えなくなってしまったと言われてますが> デアゴスティーニの週刊 ワールド・エアークラフトに、「イランは強力なF−14部隊を保有し、ほとんどの部品を国内で調達して維持している。少なくとも2機のF−14にホーク地対空ミサイルが搭載されているのが確認されているが、これはフェニックスに代わるミサイルを開発しようとしているものとみられる。」と書かれていますが、 ホークっていうのはフェニックスより一回り大きくて重いけど、射程はスパローより下だぞ。(笑)無茶があると思うが・・・。 フェニックスに外形だけ似ててもね〜。
     TRAPS積んだ偵察任務のF−14はピーピング・トムと呼ばれています(マジです)(笑)。
    ザイドリッツ


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