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零戦五四型丙の機首形状に動揺している者です。 古い資料(丸メカニック)等にはマトモな形で載っていたのですが、アノ新形状はと゛の資料が出典なのですか。 烈風天駆
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- 「アノ」とはどのことか分かりませんが、実機の写真がミリタリーエアクラフト誌に掲載されてしまったのですから仕方ありません。
片
- ミリタリーエアクラフト誌の写真のことではなく、スケールアビエーション誌の五四型の解説記事のことをおっしゃっているのでしたら、あの記事は地絡線図というアース関係を記した概念図に物差しを当てて想像したもので、真摯な分析記事ではありますが、カウリングの側面図を除き、記事中の寸法や機首延長などの記述は全くの間違いです。地絡線図は五二型用でもほぼ同様のアウトラインで描かれています。
BUN
- いずれにせよ、各部寸法や遮風板形状などの細部はともかくとして、最近の五四型の機種形状の解釈はそれなりの根拠あってのものです。以前に発表されていた「五二型に似て少し大きめのカウリング」の方がむしろ頼るべき資料を欠いたまま想像に頼るしかなかった時代のものなのです。
片
- 片さん、「旧説」のあのカウリングは少なくとも1965年まで遡れますね。航空ファンの記事に載っていました。取材したテストパイロットの方の回想からは形状やディティールを特定できなかったということなのでしょう。
BUN
- 日本航空機総集の方が古そうなんですが、どんなものでしょう?
片
- 忘れてました。そうすると1958年まで遡れるということでしょうか。何と根の深い・・・。
BUN
- 遅レスすいません。
カウリング上部に突き出た冷却口、視界の邪魔になりませんかね。
ってか、邪魔にならんわけ無いのに、なしてそこに付けたんでしょう?
烈風天駆
- 五四型のカウリングの特徴は一口に言って「ギリギリ」なんです。金星六二型を応急的に零戦に搭載して栄三一型装備の零戦の減産を埋め合わせようとした型ですので、発動機の直径にほんの一皮被せたようなカウリングになっています。気化器のダクトもそのギリギリのカウリングの上に載せる以外無かったのです。でも、そんなに視界を妨げるような形状ではないですよ。
BUN
- >8
栄が足りなくなったために金星を積んだ増産型?
てっきり性懲りもない性能向上版かと思っておりました。
にしても、ニ十ミリ四丁とは・・・。
烈風天駆
- 栄は栄でも、BUNさんが書いておられるのは三一型ですよ。
片
- 19年秋以降の零戦は1300〜1500馬力に向上すべきものだったのであり、実際の開発も、栄にして金星にしてもその線で進められています。
片
- 昔の航空ファンのインタビュー記事の「20mm四挺説」はテストパイロット氏の記憶違いと読むのが適当でしょう。記事自体も「多分勘違いだろう」と思って書かれているらしく「五四型の兵装は20mm四挺だった!」というような小見出しは無く「五四型はロケット弾装備」(今は別に衝撃的ではありませんけれども・・・五四型試作機が二七号爆弾を装備したかどうかは何とも言えませんが、末期の零戦は全機装備予定でした。)とのみ書かれています。以前も書きましたが末期零戦の兵装は四挺同時発射モードのみとなった20mm/13mm各二挺の組合せです。
BUN
- ああ、言葉が足りない。
>8
性能向上版の代替版だということです。
片
- ↑「>9」でした。
片
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