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ステルス機のデザイン等を見て疑問に思うのですが、翼の前縁の部分と言うのは曲線で作れないものなんでしょうか (ヨーグモス) |
ひとつが現在主流の少ない組み合わせの平行線で構成する考え方(1)、もうひとつが曲線ぬめぬめで構成する考え方(2)です。
(1)は、「入射角と反射角は同じ」という原則(散乱とか回折という例外がある)を利用して、一定の方向(4〜6とおり)以外からのレーダー電波の入射は必ずあさっての方角にはね返すようにするものです。
(2)は曲線においては上記原則から「法線方向から入った電波しかまっすぐはね返さないので、反射体としては点としてしか作用しない」という考え方によるものです。
しかし、(2)では弱いながらも常にクリアな反射がなされているわけで、レーダー受信器の感度が上がれば探知されてしまいます。これに対して(1)は、原則として特定方向からしか探知され得ないのです。これが(1)が主流になっている理由です。
Schump
(ヨーグモス)
ステルス機で平面形が重要になるのは、主翼や尾翼の前縁、後縁にはRAMを用いることが難しく、Schump様がおっしゃるように形状で反射電波を誤魔化すしかないからです。
ちなみに、F-22はノーズコーン以外の角度はほとんど前縁42度(YF-22は48度)、後縁17.5度になっています。
憶測なのですが、(ヨーグモス)様は(2)の説明をシャープな平面形となだらかな曲線の断面形を組み合わせたノースロップ系のステルス技術と勘違いなされているのではないでしょうか?
現在、現役にあるもしくは計画されているステルス機の平面形は角度を統一した直線によって構成されています(TR-3は不明)。
Sparrow
(ヨーグモス)
YF−23及びB−2の平面形は、それぞれ40度及び33度に統一されているので(1)に当てはまります。
(2)の構造を採用したステルス機は聞いたことないです。
それとも、質問は機体の平面形に関するものと思ったんですが(翼の前縁の部分と指定があったため)私の勘違いでしょうか?
Sparrow
(最初の質問の真意は翼の前縁部を曲げた飛行機というのは((2)がステルスの基本だと思っていたんで)ステルス機ですら見たことがないのですが、何かよっぽどまずいことがあるのでしょうか?ということだったんです)
(ヨーグモス)
ノースロップ系の機体は、平面形は(1)、断面形は(2)(曲面ステルス)。
ロッキード系の機体は、平面形は(1)、断面形も(1)(平面ステルス)ただし、あまりにも空力的にまずいところは局面にした。
という感じでしょうか。
もっとも、ATFのロッキードオリジナル案は思いっきり平面ステルスでしたが。
「翼の前縁部分が曲線」
というのは、平面形がということでしょうか?
まだ、実機は飛んでませんが、ボーイングのブレンデッドウィング輸送機の主翼が、「滑らかに後退角の変わる曲線」と紹介されていましたが。
Sparrow
局面(間違い)→曲面
すいません。
Sparrow
ささき
(ヨーグモス)
スピットファイヤは第二次大戦で活躍した英軍のプロペラ戦闘機で楕円翼を付けています。
超音速ジェット機なら、コンコルドの主翼前縁は優美な曲線を描いていますよ。
最近の機体で曲線翼が流行らないのは、コストの割に効果が少ないからでしょうね。
ささき
ザイドリッツ
ベン=リッチの自伝は、その時僕は買わず、現在、後悔してるので、ぜひ買いたいので本屋で探しているところです。
ザイドリッツ