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2072  博物館等に行くと、かつての日本軍機に搭載されていた栄や誉などのエンジンが、ホコリをかぶって展示(放置?)されているのを目にすることがあります。
 国内にあるこうしたエンジンをレストアして、動作可能な状態で展示することはできないでしょうか。

みや

  1.  かつてNHKの某特集番組で、ドイツのダイムラーベンツ社で、大戦中に自社が開発製造したエンジンを、きれいにレストアして、自社内に展示しようとしているシーンを見ました。自らが開発した製品に対するドイツ人の誇りと技術の集積物に対する日独の扱い方の違いに暗い気持ちになりました。
     そういえば酸素魚雷という大変な発明品も、戦後に受け継がれることはなかったようですが・・・・
    質問者

  2. 腐食が内部まで進行していない場合、手間と労力をかければ運転可能にする事は可能だそうです。ただしシリンダ内壁などは研磨しクロームメッキを施した後再研磨が必要だそうで、公差を含めた設計仕様が入手可能なことが必須だそうです。
    費用については、例えばパーツが比較的入手容易な R-2800 クラスでさえ、可動品を完全分解オーバーホールすれば一千万円(10万ドル)位かかるそうですから、場合によってはパーツ再生が必要なエンジンの再運転は推して知るべしでしょう…。
    ささき

  3.  伝聞なんで確証はないんですけど。河口湖自動車博物館の栄エンジンは、何と動作可能だとか!! ええっ、本当?ってビックリですが、撮影してきた写真を見ると確かに動くかもしれません。そんな雰囲気があります。
    ツカドン

  4. 河口湖の栄一二型は確かに火を入れられるそうです。何の為かはご想像通りです。また完全に近い新品同様の金星もあり、これも整備すれば可動品となるとのこと。更に熱田二一型もかなり程度が良く、部品取り用のスペアエンジンも数台あることから可動も夢では無いとのこと。いつ実現するかは何とも言えませんが程度の良い誉も整備する意思はある、とのことです。でも、動かなくっても良いのでどうかオリジナルの状態を保って欲しいと願うファンもいることをお忘れなく。
    BUN

  5.  河口湖の栄エンジンは、腐食して使用不能となったシリンダーの下半分をイタリアのメーカーの特注して新造したそうです。
    絵塗師

  6.  いろいろな制約から、日本国内では機体まで再生して飛行させることは困難かもしれませんが、エンジンだけをレストアして台座の上で運転させる程度なら(騒音問題を除けば)制約はなさそうです。誉だけでなく金星や熱田のエンジン音を聞いてみたいものです。
     国内各地(厚木など)には、終戦時に破壊された航空機が大量に埋められているようですが、このエンジンを掘り出せば、部品取り用に活用できるのでは。
    みや

  7. 実戦で使われたエンジンの部品はかなりの確率で損傷しています。しかも地中にあったエンジンでは部品を分離することさえ困難でしょう。羽田から出たハ50の例を持ち出すまでもなく、利用できる部品は皆無と考えられます。
    しかし、大幅な新造部品の組み込みや既存部品の掻き集めによってレストアして運転することに本当に意義があるのでしょうか。私は数少ない標本がオリジナルの銘板やナンバー、部品の特徴を維持して保存されるほうが遥かにありがたいと感じます。まだまだ栄にも誉にもその道の専門家と言われる人さえ全く知らないことが沢山あるのです。今、ゴチャゴチャにしたら二度と本当のことが判らなくなる可能性すらあるような、そんな心配をしております。
    BUN

  8.  地下に埋める、ということは水中に放置すると同様、あるいはそれ以上に腐食が進行しますから、グリス漬けにでもして埋めない限り本体やパーツは使い物にならないでしょう、、埋めた方々が敬意をもって埋めたのなら可能性はありますが・・・
    tackow

  9. 車のレストア屋の仕事を見ると不可能は無し、どんなエンジンでも回せると思います。
    ただ結果的にR1850改になってしまうかもしれません。
    オリジナルの精度や材料、製造時の加工の跡、整備の跡まで残した状態での保存の方が
    資料的意味があります。他からの部品の流用、メッキやスリープ、摩り合わせや研磨に
    よりオリジナル度は消失します。

    林檎

  10. そう言えば第二次大戦時の発動機を新造する事って可能なんでしょうか?
    新造してどうなるって訳でもないんですけどね・・・・・
    BOB

  11. (ごみ)
    これは、発動機を本来動くべき物と見るか、標本と見るかの考え方の違いだと思う

    私は動かないエンジンは単なる金属塊でしかないと思うし
    オリジナル資料が大事なら写真でも撮っておけばそれで良く
    直せるなら、動かせるなら、是非とも火を入れて欲しいと願います

    栄も誉も熱田も、展示される為にこの世に生を受けた物ではないはず

    SUDO

  12. ううん、詩的な受け止め方ですねぇ。
    しかし、河口湖の感想ノートにも「飛行機は飛んでこそ飛行機。飛ばしてください」って感想があったりするんだけれども、飛ばす為に何が失われるかを考えるとどうにも不安です。栄にしても今までどの本にも書いてなかったことが最近ようやく判明しかけている所で、たとえば栄三一型の後期型はそれまでとはあまり互換性の無いエンジンである可能性まであるのだから、どんなものでも資料としての保存は切実な願いなんですけれどもね。飛ばす、動かす、のみがロマンじゃないでしょ。保存に無配慮なままで動かせ、飛ばせ、ではロマンというよりただの消費ですよ。
    BUN

  13. >12
    そうです、だからごみレスなんです(笑)

    あー、俺に金と技術と時間があったらなぁ自分でレストアしたいよなぁ(笑)
    師匠に許してもらえるぐらいにオリジナルを残しつつ
    ちゃんと交換した部品は全部保存して記録して、それで一発回してみたいもんだ(笑)

    SUDO

  14. そりゃ、動いたほうが楽しいに決まってるんです。私もそう思います。
    ただ、レストア=飛ばす、動かす、がbestのような雰囲気が気になっただけなんです。失礼しました。
    BUN

  15. 理想をいえば、レストアし完全に動くものを1つ、完全オリジナルでディスプレイ用を1つを作ることですね。でも、国内じゃレストアは技術的に無理では?
    しかし、本物の音を聞いてみたいですね。

    GO

  16.  そう言えば、河口湖自動車博物館のお土産屋さんでは、栄エンジンのオリジナル・パーツをバラ売りしてましたよ。シリンダーやピストンなどが、1つ1万円でした。貴重な資料が散逸してしまう・・・・。
    ツカドン

  17. 我ながらヘンなレスですが、
    河口湖の栄、イタリアで新造させたシリンダースリーブは、
    1本16万円だそうです。結構安いものですね。
    WR

  18. >16、そのシリンダースリーブを新造したイタリアの自動車メーカーとは、フェラーリだそうです。
    オンブー

  19. ↑>17でした。
    オンブー


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