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F−2の搭載しているJ/APG-1とF−15JのAPG-63の能力はどちらが上なのでしょうか。 ルックダウン能力、あるいは最大探知距離を比較するとどうでしょうか。 あつかましいお願いですが、具体的な数値と、出典付でお願いします。 81 |
J/APG1 同上 35nm程度
ファザトロンN001ジューク 同上 54nm
上からF−15、F−2、Su−27。
出典は戦闘機年鑑(イカロス出版)です。
……うーみゅ。
multipletitanpaa
フェーズトアレイの面白さの一つは、光学系でいうところの焦点距離を変えられる
ところがあります。これによってwide scanとnarrow scanにモード変更して形状
判定まで行う(ってこれだけじゃないけど)ってことです。
で、自衛隊が公表する公表値というのは、あくまでもとある確率で対象が確実に認
識できる(例えば確度にして99.98以上とか)探知距離であって、最大性能は伏せる
というのが一般的だったり。具体的にはわからんけど、あそこに何かいるぞレベル
(しかも条件はシグネチャ強度のみ)の探知距離だと公表値以上とまあ、一般的にそ
う思ったほうが良いです。
sorya
wide scanとnarow scanでは同じスキャンアングルでも動作周波数がちゃいます。
でも、フレーム周波数はほぼ一緒。
sorya
例えば仮にF−15と空戦したとしたら、先に敵を探知出来るのは
F−2なんでしょうか(かなりの場合)
81
AN/APGー63 80nm以上の距離で探知できルックダウンも可
F−2用レーダー ルックダウンで35nm程度(推定)
N001ジューク 前方象限ならば最大54nmでルックダウン能力も有
F−2は「最大」ではなく「ルックダウンで」となっているのに他は「距離」と「ルックダウン有または可」です。あと相手機のRCS(レーダー断面積)等も関係してくるので一概には比べられないのではないかと思いますが・・・。
ゆゆゆ
レーダーを語るときは、送受信部、制御部、信号処理部の三点から考えなきゃなら
んです。そして、ハードウェア的にいくら優れていても信号処理部分が間抜けに出
来ていれば当然ながらどうしようもない。
フェイズドアレイと言えども結局処理するのは今までのタイプと同じ形式のアナロ
グ信号の集合(ただし、処理には位相関係も入って来ますが)な訳で、その受け取っ
た信号を生かすソフトウェア技術に関して言えば残念ながら米国の方が数枚上手だ
ったりなんかします。
その様な状態であっても、あのような性能が出ているのは、少なくともハードウェ
ア部の素性が極めて良いという評価に尽きると思って良いです。収束性、出力信号
のクオリティの高さ(主にS/N比)、A/D、D/A変換器の高速性等で評価すれば世界レ
ベルで比較しても一線級のものであることを保証します。
個人的な意見を言えば、送受信装置はそのままでA/D及びD/A変換器の更なる高速化
(例えばオーバーサンプリングを行うことでS/N 比を更に上げる、収束品質向上)、
それに見合う演算装置の高速化、そしてソフトウェア技術の向上で今の基本ハード
ウェアであっても、現状の数倍とまでいかないでしょうが、かなりの性能向上が見
込まれるほどの余力を持っていると思っていいです。
現状では、F1クラスの車に素人ドライバを乗せてるようなもんです。あえて辛辣な
言い方をすればですが。それでも車の能力自体が極めて高いからなんとかなってい
るという状況かな。やはりそれなりのハードにはそれなりの使い手(ソフトウェア)
を必須とします。
sorya