1963 |
北海道の事故に関連してお願いします。 第二次大戦と現代とで違いはあると思いますが、 確か、飛燕に搭載するためにドイツから20mmマウザー(モーゼル?) 機関砲と実弾を大量に購入した話を読みました。 このマウザー20mm弾は標的に命中しないと、一定距離を飛んだ後、 安全のために自爆する構造だったようです。 現在の自衛隊の20mmも、こうした措置がとられているのでしょうか? また、当時の零戦等に搭載されていた20mm砲については、どうだったでしょうか? みや |
http://www.warbirds.nu/kunimoto/kaigun/99-20_rekisi.html
これによると20mm通常弾(99式は炸裂弾を通常弾として用います)には「通常弾用信管」と「曳跟通常弾用信管」の二種があり、後者は一定距離飛翔後自爆する構造だったようです。
二種の信管をどのような用途で使い分けていたかについては記述がありません。
ささき
sorya
20mm機銃に関するきわめて詳細な研究で、当時の最先端の航空兵器であったことがよくわかります。
記事から、曳跟通常弾用信管は敵に命中しないと一定時間経過後に雷管底部の穴から曳跟の火が信管に伝わり、自爆することがわかりました。
しかし、この機能は通常弾用信管にはないとの記述もあり、必ずしもすべての弾丸が自爆する機能を有していたわけではないこともわかりました。
当時の弾丸にもこれだけの配慮がなされている事を考えると、現在の20mm弾にも、何らかの安全措置がとられているのではと思うのですが・・・・
みや
次世代のアメリカの小火器であるOICWには、20mmのてき弾を発射する機能がついているのですが、この弾がすごい!
時限信管(曳火射撃のため)、着発信管、遅延信管の他に、不発の際の自爆機構までついています。口紅のケースくらいしかない20mmてき弾の中に・・・・
というのも、湾岸戦争でも大活躍したMLRSという子弾をばらまくロケットにおいて、予想外に不発弾が発生し、その危険性が指摘されたため、新規に開発の炸薬を有する弾薬には、ほぼ全てに自爆機構を付けるようになったようです。
ユロ
epitaph
CARTRIDGE, 20MM, HIGH EXPOSIVE INCENDIARY-TRACER, SELF-DESTROYING, M246/M246A1
Function:
The cartridge is assembled with an M505A3 pointdetonating (PD) fuze. The projectile, in addition to the M505A3 fuze, consists of a high explosive incendiary (HEI) charge, self destroying (SD) relay charge, and a tracer charge. These charges form the SD chain. The tracer burns for about 3 to 7 seconds, whereupon the relay charge is ignited which detonates the HEI charge low order. If impact with target occurs prior to selfdestruction, the M505A3 fuze causes the HEI charge to detonate high order.
ということで、3. で書かれたものと同じです。航空自衛隊が使っているものがM246かどうかはわかりませんが、同じHEI-T-SDという表記である以上、同様のものであると思われます。
epitaph