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夜間戦闘機「月光」は偵察機が母体の戦闘機だったと思いますが、「月光」の活躍は耳にしてもこの偵察機の話はさっぱり聞きません。 実戦投入はあったのでしょうか? Take |
12試陸上偵察機の名称で南方で使われています。
部隊の評価はまずまずだったようです。
月光はお蔵入りになっていた、12試陸上偵察機の
増加試作型を斜め銃装備に改造したものを、南方で
B−17要撃に使ったらかなり使えたんで、
事後承諾で「月光」として制式化されたものですね。
G−FOX
試作機による飛行実験を通じて、制空戦闘機としては不適、夜間戦闘機か陸上偵察機としてならOKなのではないかと言う話になり、まず二式陸上偵察機として5〜7号機が台南空へ送られています。台南空では偵察、哨戒、それに迎撃に使用しています。同隊では九八陸偵も三号爆弾によって迎撃戦闘に使用されていたのです。そののち斜銃を積んだ夜間戦闘機が提案されますが、これは現地改造で作られたものではなく、空技廠で改設計、風洞実験が行われ、空技廠で改造工事を行ったのちラバウルへ送られています。
片
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BUN
それでも18年の初期にまだ偵察専用機体を試作しているようなフシがあり、今後の研究に期待されます。
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ささき
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17年8月の米軍ガダルカナル反攻に際し、零戦三二型に及ばない航続距離しかもたない台南空の九八陸偵はラバウルからガダルカナルへの偵察飛行を果たしえず、ここで二式陸偵が役に立ったということはご紹介しておきましょうか。そしてそこにはF4Fが待ち受けており、二式陸偵は1機を撃墜され、また別の1機は片発となりながらもブインまでからがらの帰投を果たしたというエピソードも。
片
BUN
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tackow
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とにかく2カ月の間、最重要戦域で主力偵察機を張っていたのは確か……えっ? 索敵の主力は四空の一式陸攻?
でもここ一番、川口支隊総攻撃の直前偵察で陸軍参謀を運んだことに免じて、二式陸偵を寛容の目で見ることにしましょう。
片