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B-36のプロペラは翼の後ろに付いていますが、なぜあのような設計にしているのでしょうか?また、逆にこのような設計の航空機が他にない(少ない?)のはなぜなのでしょう?離着陸の際に擦ってしまう危険性があるからでしょうか? hawkeye |
デメリットについては引き起こし時の地面とのクリアランス以外にも、
・プロペラ後流をエンジンの冷却に利用できないので、過熱の危険性がある
・重心との関係で延長軸を使わざるをえないことが多く、振動や重量の問題がある
といった問題があります。
Schump
勝井
>アイデア倒れ
と言い切ってしまうのも如何なものか。B-36 は分厚い翼を利用しエンジンを翼内に半埋め込み式に搭載しているのも特徴です。通常のナセル搭載/牽引式と半埋め込み/推進式について重量・抵抗・推力のトータルバランスはどちらが上か、それなりに試算した上であのデザインが採用されたのだと思いますよ。
ささき
MU-2と同クラス・同形式の機体なので、ふつうは牽引式にするところ、キャビンへのアクセスを良くし、かつ側方視界を確保するためにあえてプロペラを後に回しています(キャビン騒音もすこしは小さいはず)。
海難捜索、漁場監視、患者輸送といった用途に少数ながら確実に売れている模様。
Schump
私はP180アバンティ大好きです。
kazz
P166が一応成功したからP180でも推進式を採用したので、P166に重大な欠点でもあればいくらなんでもP180は別の形式になっていたでしょう。
便利少尉
ゲルググ
実は、私は(好きな方には申し訳ないですが)「震電って実際にはxxxじゃ・・・」と思ってます。
まぁ、震電そのものについてはいろいろあると思うのですが、形式としての推進式にメリットがあるかないか愚考いたしますと・・・
たとえでかくても信頼性が高くて高馬力なエンジンと良質な燃料があるのなら通常の形式でもおそらく差し支えないわけで、おなじエンジンならたしかに
推進式のほうが若干の優位性があるにしても運用の難しさなんかがそれを帳消しにするのであり、「競技機」なら、5分墜落せずにフルパワーで飛べればいいのなら
そのメリットが生きるのでしょうが、戦闘システムのユニットとしての戦闘機にとってはわずかな性能の差より運用の容易や稼働率なんてファクターのほうがよほど
重要なのであって、その意味で採用することにメリットがないと判断されてるんじゃないでしょうか?
松平
震電とかは飛行性能うんぬんよりも胴体に装備された重火力に意義があるのでは?
震電の30mmx4なんて牽引式の単発機では、胴体内装備はまず装備不可能でしょう。
taka
ささき
ただし震電の空力設計はアセンダーより劣るように見えますね。
特に空冷エンジンの冷却気を吸い出し方式にしている点は
冷却抵抗に響くと思います。
冷えた空気を押し込む方が、暖まった空気を吸い出すよりも効率良いデスから。
たかつかさ
>震電の30mmx4なんて牽引式の単発機では、胴体内装備はまず装備不可能でしょう。
もし「飛行性能を度外視して」重武装のみを望むなら双発単座という選択肢もあります
「飛行性能が落ちてもいい」「重武装」の単発機のメリットというと、あとは機体サイズとか価格だけの問題になってしまうような・・・
あの時期の日本が開発すべきだったのは冒険的な震電よりはたとえばキ83とかそういう物だったのではないかな?と思っています。
もっといえば、既存の双発機(屠龍とか月光とか)で充分では・・・
まぁ双発機にすると高価につく、とか問題はあるのでしょうが・・・・
松平
>12.
あの時期の日本が開発すべきだったのは冒険的な震電よりはたとえばキ83とかそういう物だったのではないかな?と思っています。
まさに高速重武装の双発単座機、中島B5N天雷の発注は震電と同じ昭和18年ですよ?結局性能不足に泣いて計画中断されてますが、それは結果論というもので…。
>まぁ双発機にすると高価につく、とか問題はあるのでしょうが・・・・
これは慢性的なエンジン不足に悩む日本軍にとって意外に深刻な問題ではないでしょうか。しかも双発機は稼働率の点でも単発に対し不利がありますし。
ささき
hawkeye
実際上推進式がほとんど見られないということは、やはり短所の方が多いということにならないかな。
便利少尉
ささき
これは偏見かもしれないのですが、震電が完成していたとして標榜されているような性能を出しえたかは検証してみるのもおもしろいかもしれません。
私的には「実は駄作に終わった」に一票です。
#もちろん「美しさ」的なところでは好きな機体ではありますが
>これは慢性的なエンジン不足に悩む日本軍にとって意外に深刻な問題ではないでしょうか。しかも双発機は稼働率の点でも単発に対し不利がありますし。
故障が多い小型高性能エンジンを使った単発機より、中庸な性能だが安定して動く、かつ比較的ストックがあるエンジンを使った双発機を、という考えはいかがでしょうか?
極端な話、烈風や震電より金星や栄の双発で、P-38ライトニングのような性能を狙った双発単座戦闘機を・・・・ってな妄想が膨らみます(笑
すみません、悪い本の読みすぎですね・・・
松平
生産力に余裕が有った発動機と考えると、やはり瑞星、さもなくば
金星でしょうか。
金星に水メタが使えるようになるのはかなり後の話ですので、
基本的には屠龍とそう変わらない出力でどう頑張るかという話に
なるかと思います。
屠龍をベースにどういう性能を持たせるかいろいろパラメータを
いじって推算と妄想を繰り返すと面白いですよ。
SADA(ゴミ)
むちゃくちゃな比較だけど馬車や人力車だって動力は前です。(笑)
SINYA
このあたり、推進式にすることについてのメリットはなにかあるのでしょうか?
単に、「最初に発明した奴が推進式でつくっちゃって、とくに不具合もない」とかそういうことは・・・?
プロペラ式の飛行機になると、デメリットが強くなるから廃れたってことはないですか?飛行機だってライトフライヤー1は推進式ですし(笑
松平
1)構造重量をできるだけ減らし、かつ部品点数を押さえる観点から、主翼桁や
胴(フレーム)翼結合部の近辺にエンジンをマウントするのが得策
2)重心直下か少し前に操縦席を置くとなると、操縦席へのアクセスはテイル
ブーム(高くしても頭がつかえる位置までしかいかない)やその支持構造がある
後方からより前方からにしたほうが扱いやすい
という事情からプロペラを後にもっていく機種があるのではないでしょうか。
>ホバークラフト
キャビンへのアクセスの問題でしょう。飛行艇でもキャビンに上からアクセスすることもある小型のものは機種から主翼下にかけてキャビンをもち、乗降のじゃまにならないようにプロペラを推進式にしているものが多いようです。
そういえばピアジオももとは小型飛行艇のメーカーですね。
>飛行船
…分かりません。船舶のスクリューからの惰性でしょうか?
Schump
オンブー
前の学校の図書館に土井武生氏の著作があったのですが、九九式双軽爆以降の双発機はこれの翼を伸ばしたり縮めたりしていたと書かれていました。
VV
ぜんぜん詳しくないので、間違っていたらご指摘ください。
キ九六はキ四五改IIの単座型だったと思います。
金星発動機を装備。主翼も九九双軽が根幹にあります。
(キ四五改(屠龍)、キ六六、キ九六、キ一〇二すべて九九双軽の主翼がベース)
キ四五改IIというように、基本は屠龍です。キ九六は屠龍のパワーアップ版と思ってよいのではないでしょうか。
キ一〇二になるとちょっと変わってきますね。
基本はキ九六の流用ですが型によっては胴体延長や主翼をいじってます。
(一番の失敗は重武装による重量過多なんでしょうね。。)
屠龍系は好きですが、キ八三が採用されていたらなぁ。と思う自分です
本題とズレているのでこれはゴミレスです。
Jack&Betty
ノースロップのXB-49なんかも推進式ですよね。B-36は、後退翼のジェット機で構想し、結局レシプロ機になった『痕跡』が感じられます。何となく、主翼をクリーンな空気中で使いたかったんじゃないでしょうか。
ウルトラライトに推進式が多い理由は、油をかぶりたくないから!(プロペラが飛んでく可能性が低いから?)
B-36は、主翼内を人が通って、エンジンの調整や修繕が出来たそうです。アスベストの手袋して、這って行くのって、怖いですね。
コンベアは、コンソリデーテッド・バルティでしたっけ(要確認)。B-24の後継機なんですね。
Morioka