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1933 震電の主脚(翼に収納する2脚)カバーに赤・黄・青のラインは入っていたのでしょうか??
模型等を見ると無い作品もあるのですが、学研歴史群像太平洋戦史シリーズ31陸海軍試作戦闘機の再現CGではラインが入っています。しかも通常考えられる順番とは逆のような気がするのですがその辺りご存じの方いらっしゃいますか?
ぴおん

  1. 手許に「丸」1964年3月号があるのですが、これに載っている写真では脚カヴァーにラインは確認できませんでした…おや?震電の主脚ってハの字に開いてるんだ…野原図面だと垂直なんだけど。
    Schump

  2. Schumpさん、貴重な情報ありがとうございます。

    脚は広角レンズで撮影したためハの字のように見えるらしいです。本当は垂直。と学研の本に書いてありました。

    ぴおん

  3. 脚カバーの色帯は油圧オレオの沈み具合を示しています。脚カバーは上部(固定部)と下部(可動部)に分かれており、両者の境界線に部分に色帯が描かれており、油圧が抜けて沈み過ぎると境界線が赤帯を指すようになっていたようです。
    「雷電」や「零戦」など、可動部が固定部に対し外側に摺動するタイプでは固定部に色帯が描かれ、その場合は「上が赤」になります。しかし「紫電改」では固定部が外側になっており、可動部(車輪側)カバーに色帯が描かれています。この場合は「下が赤」になるでしょう。(学研の「試作戦闘機」をお持ちなら P.131 を見てみてください)。
    さて震電ではどうだったのでしょう?「試作戦闘機」P.87 のイラストでは脚カバーはあたかも一枚板のように描かれており参考になりません(笑)が、P.53 の写真では僅かに段差が読み取れ「可動部は外側」に思えます。もし量産型震電の脚に色帯が描かれるなら、零戦と同じく「上が赤」になりそうに思います。
    ささき

  4. 零戦は原則的に赤、青、赤です。上も下も赤ですね。
    BUN

  5. ふむふむ、なるほど。勉強させていただきました。
    っていか試作戦闘機の本使えるなぁ。共通の資料で話すっておもしろいですね。
    なにはともあれ、再現CGは順番がおかしいということですな。
    こんな質問に答えてくれた諸先輩方に感謝です。
    ぴおん

  6. >4.なるほど。油圧過剰でオレオが延び過ぎてても赤を指す仕組みなのですね。
    ささき

  7. これに関してはとんでもない報告書が存在してまして、「脚の折損事故が相次ぐのは材質上の問題ではなく誰もオレオの圧力を検査していないからである。検査基準を作ったのでこのマニュアル通りに検査を実施せよ」という令達が行われています。「戦争末期の混乱と粗製濫造により脚の折損事故が相次ぎ・・・」というのはもっともらしい話なのですが現実とは余りにも奇々怪々・・・。
    BUN

  8. >7. 飛燕のハ40、雷電の火星、紫電改/疾風の誉について伝えられる「不調」もマニュアル不備や訓練の不足から来る整備ミス・操縦者の操作ミスに負うケースが多いような気がします。素材・工作の不良がゼロだったとは言わなくとも、実態以上に工業力・資源不足が強調されている気がしますね。
    ささき


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