1922 |
中翼機と低翼機、高翼機の特徴を教えてください。 提督 |
もっと質問の焦点を絞っていただかないと,答えようがありませんよ.
勝井
ネットサーフィンしていてたまたま見つけたんですが
せっかくなので答えようと思います.
空力的な特徴
高翼機:横,ロールの安定性が高い.爆撃機,輸送機そして旅客機に向いている.
低翼機:横,ロールの安定性が低い.高い運動性を必要とする機体に向いている.
中翼機:高翼と低翼を足して2で割った感じ
形状的な特徴
肉眼で地上を観察する必要がある機体は主翼が視線よりも高い位置にあるほうが有利なため低翼,中翼の機体は不向きである.
機体の大きさにもよるが高翼の機体はエンジンのメンテナンス性に問題がある場合がある.
yatsuka
アリエフ
双発機以上の場合、エンジンが自然と高い位置に付くので、不整地運用をする機体の場合、異物吸入のおそれが少なくなります。また、床より下に翼構造やエンジンが入らない分床が低くなるので、貨客の積み下ろしが楽なのも利点です。これらが軍用輸送機やローカル線旅客機で高翼が好まれる理由。戦闘攻撃機としても、翼下への武装の取りつけ作業がしやすい(作業員が立ったままできる)ことから、これを選ぶ設計者もいます。
意外な長所としては、翼内燃料タンクが胴体着陸時につぶれて発火することがまずないので、事故後の脱出が比較的安全というのもあります(PLOのアラファト議長がこれで助かったことがある)。
一方、降着装置が「胴体に付けたトレッドの狭いもの」か「主翼から伸びる長くて重いもの(引き込み式にするとかさばる)」になることや翼下エンジンナセルと胴体(又は他のナセル)に挟まれた部分を気流が通りぬけるときの抵抗がばかにならないといった欠点もあります。
(低翼機)
翼下エンジンの整備性がいい(例外:B737-300以降)とか、脚を短くできるとか燃料を入れなければ翼を胴体着陸時の衝撃吸収に使えるといった優位性があります。また、機体下面を一体の面にできるので、設計によっては迎え角を取ったときの揚力係数が高くなることもあります(例:F-5系列)。
一方、どうしても床が高くなって乗り降りしにくいとか、翼下への物品吊下げの作業性が悪いという取扱い上の欠点もあります。
(中翼機)
飛行機を「筒と板」で把握してみると分かりやすいのですが、翼と胴体のつながりがなめらかなので、フィレットなしあるいは小さなフィレットでも胴体と翼の干渉による空気抵抗を軽減でき、空力的に有利です(失敗:強風・紫電)。
ただし、どうしても胴体内を翼構造が貫通するので、内部に大きな空間を必要とする輸送機には向かず、ジェット戦闘機に使おうとすれば、空気ダクトの取り回しに苦労します(MiG-15、BAEライトニング、F-104等の内部構造は面白いよ)。
最近ではアクロ機に中翼が多いのですが、これは推力線と翼面を一致させて背面飛行時にも操縦特性が変わらないようにするためと、軽量化のためにエンジン隔壁の中央部に主桁を一致させて構造強度を兼用させようという狙いがあります。
>3
Su-27なんかも「中翼」なのか「エンジンぶら下げた低翼」なのか迷いますね。
Schump
工場の月
もっと詳しく質問していたなら、、
強風→紫電では中翼だったのに、紫電改では低翼になってました。
性能も紫電改の方が上だったので、なぜ強風の時から低翼にしなかったのかと
おもったのがきっかけです。紫電の時には足回りが複雑だとはきいていましたが、空力てきにはどうなのかな?
と思ったので質問しました。
提督
BUN
BUN
>性能も紫電改の方が上だったので、なぜ強風の時から低翼にしなかったのかと
空力的な理由以外に、水上機である強風には主翼をなるべく水面から離したかった(=主フロート支柱の長さを短くできる)事情がありました。
ささき