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1920 川崎が、なぜあれだけ社是のごとく液冷エンジンにこだわったのか、たんに正面抵抗の減少、空力洗練のためだけではないと思うのですが…宜しくお願いします。
うえやまえいいち

  1. 川崎にはエンジン部門があり、液冷エンジンを主に作っています。
    機体部門としては、自社製のエンジンを使おうとするのはある意味当然ではないでしょうか?
    エンジン屋の観点からすれば、中島と三菱という二大メーカーが空冷星型エンジンを主力にしている以上、川崎エンジン部門としては、ちょっと毛色の変わったエンジンを作ることで生き残りを図ったというところではないでしょうか。
    陸軍も液冷エンジンへのこだわりは多少あったようですし、川崎には液冷専門メーカーとして期待していたと思います。
    まなかじ

  2. これは別に社是ではなく、軍の発注があり、行政指導がなされた結果のことです。1930年代に存在した「1000馬力クラスのエンジンは水冷でなくては製造できないだろう」という見通しも大きく影響していますが、これは川崎だけに限った事でなく、中島、三菱もまた同時代に水冷発動機の開発をいくつも手がけています。水冷発動機メーカーとして強いイメージを与えたDB600系のライセンス生産を始めたのも川崎の方針では無く、陸軍の発注と指示によっています。
    BUN

  3. たとえばの話ですが、陸海軍間の交渉如何によっては和製DB601の生産は愛知のみで行われ、飛燕は熱田を搭載した可能性さえあります。また川崎が企業として水冷に拘っているのであれば九九双軽や二式複戦が空冷星型発動機を搭載している理由がわかりません。というよりも軍用機の使用発動機は原則的に軍が指定するものであって、業者側に発動機の選択権はほとんど無かったと考えて良いでしょう。
    BUN

  4. 川崎の空冷エンジンの生産台数は、DB系エンジンの生産数より大分と多いです。


  5. ゴミです。
    1970年代、川崎重工のオートバイ事業部は、
    世界に先駆けて水冷式モーターサイクル「Z1300」を商品化します。
    水冷6気筒DOHC 1300CCというこのモンスターマシンは、
    ハーレーやBMWなど比較にならない性能を持ち、
    カリフォルニア・ハイウェイ・パトロ−ルの主力機となりました。

    どんべ

  6. 皆様ご回答有難うございました。

    どんべどの、ボクは単車にも乗ってる者です。Zの伝説はよく耳に致しました。今は単車のエンジンも水冷が主ですね。世界最速ZX−12Rも、「カワサキ」の意地のあらわれ、やっぱ「カワサキ」はええなぁ。
    うえやまえいいち

  7. どんべ様:北米のポリス仕様のカワサキのバイクは900RS系の空冷Z1000,Z1100だと思います.水冷ではホンダのGLシリーズ,カワサキ水冷ということであれば,最近,Vツインのバルカンなども採用されているようですが,Z1300のポリス仕様は私の周りの資料ではみあたりませんでした.
    工場の月

  8. 飛燕のエンジンは、とにかくニードルベアリングがネックだったと叔父に聞きました。ニードルベアリング(要するにとっても細いローラー)の潤滑の問題で、折れてばらばらになったのだと言ってたと思います。倒立V12のDBのコピーですから、このニードルベアリングは出力軸側のではなく(推力が加わるベアリングにニードル型はないと思うので、クランクシャフトの大端部のでしょう)
    現代の自動車エンジンだったらこの部分にニードルは使わず、メタルにするはずなので、冶金学的にメタルに自信がなかったというところでしょう。(ダイムラーベンツがですよ。)
    二輪車に脱線してるようですが、Z1300はZ750に較べて、でっち上げた感じがしました。(当時の潜在ユーザーとしては)Z750や、改造の900は本当に欲しかった。
    Morioka


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