1769 |
はじめまして WWIIにおける各国の実戦戦闘機で一番上昇力のある機体はなんでしょうか? アメリカ、イギリス、ドイツ、日本の4カ国で教えてほしいです。 あくまで実戦機で実験機や試作機は除きます。条件として燃料満載(落下タンクは除く)搭載武装の弾丸(砲弾)満載状態です。(できれば上昇率の一番もわかるとうれしいです)。よろしくお願いしますm(__)m ランサー |
BUN
たとえば、二単の米軍調査結果では、0高度での上昇率が
毎分1000m前後ですが、これが一速全開高度になる
2000m付近になると毎分1200m程度になり、これが
ピーク値となります。
SADA
http://www.warbirds.nu/data/us/htm/p-72.htm
F2G の 9150m/4:00 というのは強烈ですが、実戦機とは言い難いかも。
ドイツで一番上昇力のあるのは Me163 だと思います。上昇力の数値は手元に資料がありません。探せば出てくるでしょ?
日本のは雷電31型の 6000m/5:38 という数値がありますが、これが最高かどうかは知りません。
XP-51B が 6100m/5:54 という数値もありますが、P-47D の倍というのはどうも?試作機なんで軽装で計測したのかも。
軍用機のデータは後世の研究を目的に記録されたわけではないので、数字だけ比べて性能比較という訳にはなかなかゆきませんね。
ささき
なんでもF-16まで破られなかったそうです。
何が一番ということが難しいのはささきさんのおっしゃる通りです。
エラガバルス
でも、五式戦は上昇力が良かった。
戦記から上昇力の印象を拾って数えれば五式戦が日本機No1の上昇力かもしれません。
なにをもって事実、真実とするかは難しい所です。
単純に数字だけを問題にするならば性能計算で推定する事が可能です。
各高度での上昇率の曲線が書けます。
この曲線を比べる事で始めて上昇力の比較、となります。
(あるポイントの数字だけで比較してもあまり意味ありません)
ただ、計算するには信頼に足る基礎データを集めないとなりません。
これは「いばらの道」です。
やっぱり定評あるフライトシムで飛ばしてみるのが近道では。
林檎
benben
ささき
ただ漠然と上昇力といっても回答のしようがないですよね^^;機体(発動機)によって最良の上昇力を得ることができる高度とかまちまちですしね^^;;変な質問のしかたしてすみませんでしたm(__)m
はじかきついでに再度質問なんですが、軍からの仕様書(要求書)の文献等がでている書籍、もしくはネットで閲覧できるとこってありますか?
初心者なので馬鹿な質問と思わずに教えてください。
質問者です
戦史叢書の付図にある陸軍航本系のデータではそうなっています。誤植かとも思いましたが、末期のキー100前後の戦闘機は上昇時間をそれまでの5000mから6000mまでの時間で表示しているようなので説得力があります。色々と転記、転載されて圧倒的多数を占めるかに見える既出の五式戦の冴えない上昇時間も出所は一つしかないのですからいい勝負でしょう。
私はこの数字の真偽を云々するつもりはありませんが、事実なら今まで話されたことはとんだ笑い話になってしまう訳ですから、まさに「数字だけ比べて性能比較という訳には行かない」ということを示す良い見本です。
BUN
BUN
6000m/7分強である事を考えると、(MC205はおそらく軽荷重)
五式戦の上昇時間は5000m/6分で良いのではないでしょうか。
この機体の上昇性能が良いのは、一速全開高度2000mあたり
ではないかと思います。世傑にある性能表を見てみると、
高度2000mから3000mまで55秒で上がれる事が分かります。
ハ112−IIは、高度3200mあたりで二速に切り替えるようですが
ここでは出力は1100馬力強にまで落ちてしまいます。
ここから上になると、上昇率はかなり低下し、毎分600から700m
位になるようです。2000mあたりでかなり上昇率を稼いでいるから、
上のような数字が出たのだろうと思います。
また五千mまでの上昇時間が三式戦II型と同じなのは、
ハ140は過給器がトルコン制御で、あらゆる高度で馬力が安定している
のに対し、ハ112−IIは一速から二速に切り替える時の馬力の落ち込みが
激しいからではないかと思います。低空で上昇時間を多く稼いだ後、
二速切り替え時あたりで差が縮んで、5000mで追いつかれてしまうのでしょう。
あぁ、ちょっと日本語が変かも(笑)
フッフール
実際に急上昇をかける手順は(セスナ152ですが)、まずフルスロットルを入れて操縦桿をじわーっと引きます。すると昇降計の針が跳ね上がり速度計はみるみる内に下がり、そのまま放っておくと失速するので操縦桿の引きを戻します。通常は Vy 速度である 67kts 付近を維持できるピッチを保持するわけです。
つまり上昇性能といっても「操縦桿を引いてから上昇が始まるまでの時間」「上昇を始めてから速度が落ちるまでの時間と獲得高度」「速度が Vy に落ち着いたときの速度と上昇率」があるわけで、それぞれの値は機体ごとに異なりますし、同じ機体でも高度によって異なるわけです。
上昇性に限らず、速度や旋回性に関しても同じようなものです。飛行機は高度や姿勢や速度で限界や最適値が決まる複雑な限界範囲(フライト・エンベロープ)の中で飛んでいます。自機と敵機の位置関係によってどういう経路を飛べば彼我の性能差が最も開くか(当然、自機に有利な方へ持ち込みたい)が違うわけで、相手も同じことを考えて機動しています。しかも自分と相手一機づつのことだけじゃなく、付いて来てる列機や辺りをうろ付いてる他の敵機の動きも計算に入れなきゃいけない。
空中戦というのは素人の想像を絶する空間認識力と判断力が強いられる過酷な世界のようです。機体の性能差というのは勝敗を分ける数多くの要因のひとつに過ぎず、それは確かに重要な要因ではあるものの、「同等条件で同等技量のパイロットが違う機体で一騎打ち」という想定はあまり意味を持たないんじゃないかな、と最近は思い始めています。
ささき
しかしながら、捕獲した機体と自国の戦闘機の比較なら結構参考になるとおもいます。
最近買ったんですが、航空ジャーナルの1976年3月号臨時増刊号に連合軍が捕獲
した、Me109E,Me109G6,Fw190A3とフランス、イギリス、アメリカの戦闘機の性能
比較のレポートが掲載されています。結構面白かったです。よくオスプレイのエースシリーズに、アルフレッド プライス氏の書いたのにはよく載ってますが、こんなにまとまってなかったと思います。東京の方なら神田の古書店でまだ見つけることができます。一度ごらんになってはいかがでしょうか?
バウアー中尉
どれくらい実体、実力を捉えている数字なのか?という問題もあります。
何を真実とするか、どんな答えを目指すのか。
事実から納得できる真実を引き出す作業、考えてみると難しいです。
飛行機の性能は数字の問題、簡単に明快な解が出せると思ってきましたが
事実だから真実、そんな簡単な話しじゃないな、と考える今日この頃です。
林檎
たいち
http://www.rdrop.com/users/hoofj/wbclimb.htm
これを見るとbf109Kの上昇性能が巣晴らしいですね。
ただ、あの小さな翼では高空での安定した操縦性は望めそうにないですが(^^;
jas1
ささき
隼がこの数字だから五式戦のデータに少し疑問があるんですよ。
邀撃高度まで何分で上がれるかが戦闘の成否を握っていたのですからあの数字では決して誉められないでしょう。多分データは他にもあると思いますよ。要は見つければいいんです。頭の中でひねくるのは少なくとも幾つかのデータを照合してからにしようと思います。
BUN
いきなり6000m/6minを出されても、誤植かも知れない、という
疑いは捨て切れません。6000mに至る1000m毎の各高度までの
到達時間を併記してくだされれば、その数字の確かさは推算で
見えて来ると思います。
推算を過信するのもアレですけどね。後付けの補強としては使えるかと。
SADA
世傑のデータと信頼度はドッコイではないかなぁ、と思います。
何しろ頭の中でだけ考えてちゃ駄目よ。と自戒も含めて・・・。
BUN
皆さん。大変申し訳ない。私、大きな間違いを犯してしまいました。
先のHPを良く見てみるとWar Birdsと言うゲームの機体のシミュレーション
データでした。ただ、このゲームは実機の本当のデータを元に作られているので
あながち大嘘というわけではないようです。
参考にはなるだろうけど、ここで出すべきものではありませんでした。
申し訳ない。
jas1
同じスタッフが後に作ったシムでの扱いは以下のようになってます。
参考までに。
http://www.hitechcreations.com/cgi-bin/frames.pl?page=p_and_v
>坂井三郎氏が「上には絶対に逃がさない」と断言した零戦21型の数値が同じくらい悪い
くだんのシムにおいてもある程度近接した戦闘になったとき、「上」へ逃げるのはまず不可能です。
Co-Terrazi(La7萌え)
言葉が足りませんでした。「いきなり」の意は、
「6000という比較的高い高度にいきなり行くより、
1000m/x分、2000m/y分、3000m/z分と
詰めていける数値も記してあった方がいいのでは」と
言う意味です。
# 情報の出どころに関しては私なんぞの口を
# 挟む余地は無いっすよ(^^;;
SADA
搭載量の割合が大きい(自重の軽い)日本機なら、ありえる数字かもしれないです。
機体重量やエンジンの使い方次第(離昇?公称?)です。
離昇は5分制限、これを目一杯使った上昇では上がったあとの空戦はできない。
5000m迄5分以上かかるなら離昇は一部しか使っていない。
測定条件で数字の意味も違ってきます。
測定条件を考慮しない性能データーの一人歩きが混乱の原因です。
林檎
BUN
>16のアド一覧表になっていて見やすかったです^^
東京近郊に住んでいるので、神田に書籍を探しにいってみます。
質問者です