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1742 XA-26Fの件、ありがとうございます。

1 ところで、NHKのニュースでネ20改の原図が国立科学博物館で見つかったと聞きました。
ネ20は軸流8段だったところ、ネ20改は軸流6段にして軽量化、推力増大を狙ったとも言われていました。
軸流式タービン・エンジンの場合、圧縮器の段数が多いほど燃焼時の酸素密度が高まるとされることが多いですが、
段数を減らして推力増大というのはチョット(というよりも、かなり)わかりにくいです。
そこのところの仕組みについて教えていただければ幸いです。

2 また、全く異なる質問ですが、
アメリカの艦対空ミサイルとして計画された
リトルジョーはスペックまでは明らかにされていましたが、
これは計算値なのか、それとも実射試験が(いつ頃)行なわれたことがあるのか
お教えいただければ助かります。
はずれ

  1.  件のニュースを見ましたが、「軸流6段にするかわりに空気漏れ(?)を少なくするように改良した」とか言ってませんでしたか?確か動翼と静翼を改良したように聞き取れましたが。録画してなかったのでこれ以上は思い出せません。
     2.については専門外なのであいすいません。
    epitaph

  2. 初期のジェットエンジン一般の設計にありがちだったこととして、「燃焼器の空気容量の限界を過大に推算してしまい、必要以上の高圧空気を押しこむことで高圧段からの逆流が起こって結果的に圧縮器の性能が下がる」というのがあるそうです。これを避けるために「圧縮器単体での圧縮比を下げてもエンジンとしての圧縮効率を改善する」という処置をした可能性があります。

    あるいは、圧縮器を軽量化することによって高回転化し、圧縮比の向上を狙ったのかもしれません(この場合一段あたりの圧縮比を上げるべく、動翼と静翼の関係や空気の漏洩の防止が必須になります)。
    Schump

  3. 圧縮を上げすぎて(燃焼室入口温度を上げすぎて)タービン入り口温度超過なんて
    不始末かも(燃焼室の性能をフルに発揮できなければ出力も出ません)
    ジェットエンジンではタービン入口温度(タービンの耐熱性能)が肝です。
    これから逆算して「このタービンじゃ6段で十分」とか。
    あるいは燃焼室の性能を超えた空気流量だった?こっちは温度が上がりません。
    いずれにせよ、空気流量と燃焼、タービン入口温度、その辺りのバランスを改善して
    推力増大を図ったという事だと思います。
    なんか、当時の担当者の証言とか、ズバリの答えありそうですねぇ(怖

    林檎


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