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戦前のソ連のパイロットは多かれ少なかれU−2(Po−2)で練習を したと思うのですが、あの機体でループやスピリットS、インメルマン なぞできるものでしょうか。もしできなかったら、その類の高等機動は どんな機種で練習したんでしょう。後席にも操縦機器とかあったんで しょうか? よろしくおねがいいたします。 情報三等兵 |
見事なインメルマンターンを決めたと書いてありました。
できたんじゃないでしょうか?
はしもっちゃん
日本の三座水偵と同じように、操縦桿を突っ込むジンバルがあって、それに機上備え付けの補助操縦桿をさしこんでやれば後席からでも操縦できます。
ペダル(フットバー)ももちろんついてます。
計器類も操縦に必要なものは備えてあったようです。
前席の操縦士が機上戦死した機体を偵察員が操縦して基地までもっていったとか、後席の教官の操縦を前席の操縦桿に触れながら覚えるとかいった記述がみられます。
初等練習機にはポリカルポフU-2以外にも中間練習機も兼ねるヤコブレフUT-2、UT-2M、UT-2Lがあり、単座中間練習機ヤコブレフUT-1とともに曲技飛行の訓練が可能です。また、旧式化したI-15系戦闘機も中間練習機に充当されています。
高等練習機はソ連では練習戦闘機をあてており、I-16系のUTI-2、Yak-1系のUTI-26(Yak-7)があります。
もっとも、戦争中、とくに43年半ば頃までの余裕のなかった時期にはかなり過程をすっとばして実戦部隊に配属されるパイロットも多かったようです。
まなかじ
手許資料で「特殊飛行(少なくともループ)ができた」と確認できる同クラスのヒコーキについて、「一人搭乗・燃料半分」の重量を想定し、機動性の目安となる翼面荷重と馬力荷重を求めてみます。
ブレリオXI出力強化型(仏・1912)
18.7kg/sq.m 5.6kg/hp
ブリストル・スカウトC戦闘機(英・1915)
31.5kg/sq.m 7.25kg/hp
95式3型初等練習機(日・1935)
29.0kg/sq.m 4.22kg/hp
そして問題のPo-2は、23.0kg/sq.m 7.62kg/hpとなっていますから、ある程度の技量があれば曲技飛行は可能だと思われます(3〜4Gの耐G性能が必要でしょうが、3〜4人乗りVIP輸送機にまで発展したエアフレームなので余裕はあるでしょう。)。
ただし、2.にあるように、わざわざ初等練習機で曲技の練習をやることもない(上記95式3型も、あくまで「初等」であり、95式1型以上の中間練習機にならないと曲技はやらせなかったはず。)のですが。
Schump