1662 |
こんにちは 松平です 旧軍の航空機から無電を発信する場合、いろいろな制約もあり、また電信という こともあるので各種の略が用いられたと聞いています。 たとえば「ト」連送、「テバ」連送、とか有名だと思うのですが。 他にこの種の物があればぜひおしえてください。 また陸海共通だったんでしょうか? 松平 |
かの有名な「トラ」連送を挙げておきます。
勝井
さっそくのご解答ありがとうございます。
トツレ=突撃・・・ってそういう略だったんですね。
トラ の言われはなんなのでしょう?まったくの暗号なのですか?
松平
「いずれ、私も特攻を引き連れて出撃する事になろう。本番での突入直前の攻撃命令(電信記号)は『マ』の二連打にしよう。−・・−『まあま、か、そう』(原文どうり)と聞こえる。各人得意の攻撃法で、最後の戦果を祈る気持からである。」
文献 『五つの空 ー北極星から南十字星までー』 上坊良太郎 著 1986年
回答者・注 『まあま、か、そう』は、『まあ、ま、か、そう』か?
電信の『マ −・・−』は、『まあ任そう』と覚えるようです。
これは、おそらく上坊氏個人の考えであったと思われますが書かせて頂きました。
roht
勝井
”&”
有名な「我奇襲ニ成功セリ」だったそうです。
他3つの意味は知りませんが作戦毎に決めるんでしょうねこういう場合は。
林檎
>電信の『マ −・・−』は、『まあ任そう』
おお、これも知りたかったことのひとつです。
たしか無電担当の兵への教育でこの手の「ごろあわせ」があるのですよね?
「ろ」が「路傍の塔」=「ロボーノトー」(・−・−?)とか。
これの一覧ってどっかにないですかね??
松平
>(ト+ムラサキです)
なぜに「ムラサキ」なのか興味深いところであります
松平
トキ->「突撃・急降下爆撃」
ちなみに、真珠湾の事前の打ち合わせでは「奇襲が成立したら雷撃」、「奇襲が成立しなかったら急降下爆撃」となってたと思います。
こてら
>トラ->「突撃・雷撃」
>トキ->「突撃・急降下爆撃」
なるほど・・・納得です。勉強になります。
ちなみに「ム」と「サ」はなんなのでしょうか??
松平
http://www.b-b.ne.jp/kaigun/m.html
roht
>http://www.b-b.ne.jp/kaigun/m.html
さっそくのご解答ありがとうございました。
なるほど、覚えやすいのか、どうなのか・・・
松平
はしもちゃん
トラ->「突撃・雷撃」なら、語呂合わせという事ですね。
ちなみに、ト+ムラサキで造った、というのは雑誌(多分丸)
で、真珠湾攻撃時の参謀の手記だったと記憶しています。
信じていたけど、違うのかなぁ、困った(汗
林檎
”ヒ”連送は「我、敵邀撃機より避退中」の略です。もう一つ有名な
”ト”連送は「突撃開始」の略です。
Kz
>あれは「ト」+「S」(「ラ」と「S」は符号が同じ)の略で、
>「S」=Succeed(成功せり)と言う意味だと読んだ記憶があるのです
素直に「トセ」とかになりそうなきもしますが、いかがでしょう?
でも、UR(urgent)を「ウナ」と読ませたりもしてますから、あってもおかしく
ないのかも。
もともとは英文の意で使っていたのを開戦で敵性語排除し、しかし電信なんて
体で覚えたものすぐに転換できないから「強引に和文よみ」させて・・・
なんてのがあるのでしょうか?
松平
”&”
トツレ連送:突撃準備隊形制(つく)レ
テ連送:(艦船、飛行機にかかわらず)敵見ユ
ヒ連送:敵飛行機見ユ
ト連送:全軍突撃セヨ
ツ連送:各隊(各攻撃隊)突撃セヨ
ア連送:集マレ(集合セヨ)
ハコ連送:発動機故障
テバ連送:天皇陛下万歳
タテ連送:探照燈照ラセ
などがあります。これらは、何らかの形できちんと規定するところがあるものと、現場で勝
手に作られたものがあるのではないかと想像します。
陸軍に関しては知るところがありませんが、上記はすべて海軍関係の文献で拾ったものであ
る旨付記しておきます。
なお、「トラ連送」の由来について、
o「突撃セヨ、雷撃隊(雷撃機)」
o「突撃」の「ト」と「Succeeded」の「S」を和文読みしたもの(世界文化社の「連合艦隊 南
雲機動部隊」とかいう本にそうあるらしいが、私は確認してません)
などの説はWeb掲示板等で見かけますが(この他に、「虎穴に入らずんば虎子を得ず」や「虎
は千里を走り、千里を戻る」に由来するとの説もある)、これらは基本的に「そういう説があ
る」という程度のものであって、「これだ」というものではないと認識しております。すなわ
ち、何らかの一次資料や当時の関係者の信憑性の高い証言に基づいて議論すべきだと思います。
その意味で、
>真珠湾攻撃時の参謀の手記だったと記憶しています。
真珠湾作戦の際の第一航空艦隊の参謀のうち、少なくとも草鹿参謀長、大石先任参謀、雀部航
海参謀、源田航空甲参謀、吉岡航空乙参謀は終戦まで存命だったはずで、この手のことを書き
得る人は限られるはずですので(大石参謀は戦後まもなく無くなってますが)、誰が何に書いて
あったかご教示いただいた上で吟味したいところです。
>もともとは英文の意で使っていたのを開戦で敵性語排除し
海軍において、敵性語だからといってむやみに排除はしないでしょう。「タナ」なども使わ
れていた位ですから。
今泉 淳
>ハコ連送:発動機故障
>タテ連送:探照燈照ラセ
これらはしりませんでした。
>などがあります。これらは、何らかの形できちんと規定するところがあるもの
>と、現場で勝手に作られたものがあるのではないかと想像します。
「ト」や「タテ」は前者、「テバ」なんかは後者っぽいですね。
>「これだ」というものではないと認識しております。すなわ
>ち、何らかの一次資料や当時の関係者の信憑性の高い証言に
>基づいて議論すべきだと思います。
おっしゃるとおり、「俗説」のようなものが一人歩きするきらいは
ありますね。ミリタリーの世界は。
その意味でも検証すべきところはおっしゃるような真摯な態度が
必要かと肝に銘じます
(世の中には質の悪い妄想的戦記小説を信じ込むような方も
いらっしゃいますから・・・)
>海軍において、敵性語だからといってむやみに排除はしないでしょう。
>「タナ」なども使われていた位ですから。
排除はしなかったかもしれませんが、徴兵された兵の一般的なスキルを
考えて、(専門性の低い部署では)英語はなるべく使わないように
していたんじゃないか?とも想像しますが。
すくなくとも奨励はされていないのではないかとわたしは思って
いました。
たとえば「レッコー」だの「ラッタル」だのも、おそらくプロパーの
仕官までがそう読んでいたんじゃなくて、徴募された兵隊さんの中で
そういう風に訛っていったんじゃないかと思いますし・・・
それともこれらも正規の用語だったのでしょうか?
なんとなく正規な文章では単に日本語で記述されていたんじゃないか
とも思いますがいかがなものでしょうか?
松平
ツーが切れたときが、敵艦命中か撃墜されたかの時。特攻機などでよく使っていたようです。(死んだ瞬間で、気分の良い話ではないですけど)
benben
>あと、ト連送のあとの「ツー」←キーを押しっぱなし。
>ツーが切れたときが、敵艦命中か撃墜されたかの時。特攻機などでよく
>使っていたようです。(死んだ瞬間で、気分の良い話ではないですけど)
「零戦もゆ」でもこの話がありました。
真偽は知るよしありませんが胸に沁みる話ですね・・・・
夜間攻撃で戦果確認機がいるときは「火柱の数」を数えたそうですが・・・
松平