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1945年春頃の無塗装のメッサー262を作りたいのですが、防錆塗料といわれているものの色はどのようなものだったんでしょうか。明るめの緑、あるいは赤褐色、がモノクロ写真から類推されますが。また、胴体機首部の外板のやや濃く写っているものが多いのですが、材質の差でしょうか。 オンブー |
http://www.epsnet.co.jp/~f4u/ansq/1/A1000119.html
エラガバルス
ラフ
塗れるものならなんでも塗っていた、というわけにもいかなかったもののようにも思えるので、詳しい方、ぜひご教授を。
オンブー
Me262のパネル継ぎ目やリベットラインに塗ってあるのは、錆止めというよりは(表面を平滑にする為の)パテ又はシーラーだとの説を支持します。米国のジンクロをもっと黄色くしたような色と解釈したカラー図(E.J.Creek氏描)がありました。因みに私も過去ログに異論を唱えるもので、少なくとも2機の無塗装Me262がJV44に配備されています。
papagei
まず、大戦直前からすでにリベットラインはシーラーで埋めることが指示されており、Me262等でも同様にしているでしょう。さらに、ドイツでは高速のジェット機ほど、その速度による優位を失うことはよくないと考えており、Ar234でもリベットラインをシーラーでうめ、その上から各種樹脂塗料を何度も厚く塗って表面を平滑にしたと証言されています。そのような処理をしないと、時速50km前後は速度が落ちたからだとされています。Ar234では、そのため、リベットラインさえ特殊なものとなっていると報告されています。
したがって、同じジェット機である無塗装のMe262やHe162では、リベットラインの上にあるいくつものスジのような塗装は、シーラーであるといえるでしょう。ただし、その色はまだ確認しておりませんが、赤茶色ではないことは確かでしょう。赤茶色のものは羽布張り用のプライマーの色であることがわかっていますから。また、一般的なプライマーとしてRLM02が用いられましたから、ひょっとすると機首のやや暗く写っているところはそれかもしれません。
ただし、白黒写真では明度の相対的な差はわかっても、彩度までは判断できませんのでまだまだ研究の余地はあるでしょう。また、たとえ明度の差が明らかでも、これには落とし穴がありますので注意が必要です。まだ色に関しては再検討中ですので、とりあえず、このようにお答えしておきます。
国江
ドリトル
過去ログの赤茶色の脚柱らしきものはMe262でも見ることが出来ます。RLM02にしてはあまりにも暗いと見えるからです。が、国江先生のおっしゃられる白黒写真からの安易な色の推定は、やはり避けるべきでしょう。以前、無塗装銀よりも暗く写っている日本陸軍の日の丸の白帯を、黄橙色と疑い、塗ってみて、どえらい恥をかきました。
非常に参考になりました。ありがとうございます。
オンブー
オンブーさんなら既にご存知とは思いますが、JV44の無塗装262を簡単に紹介します。
○W.Nr(111)712…そう、裏切者ハンス・フェイの機体の一番あと!
カッコ内の数字は記入されていない。
国籍マークやW.Nr記入位置など、裏切者機にほぼ同じ。
但し、垂直尾翼ユニットの一部は下塗り(RLM02?)が施されており、ラダー
は81又は83、エンジンナセルは上81又は83、下76。
機体の所々に数字のステンシル(パーツ番号?)。
○W.Nr113371(Leipheim工場製造?)
写真を見る限り、全面無塗装。胴体のバルケンクロイツは白フチタイプ。
W.Nrは胴体後下部(水平尾翼の真下辺り)に6ケタ全て描かれている。
両機共インスブルックで写真に取られており、実戦に参加したかどうかはともかく、少なくともミュンヘン=リーム基地からインスブルックまでは飛行したことになります。
papagei
ドド
ドリトル