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ハリアーのような翼はマイナス上反角というか、両端が下向きですが、第二次大戦機にもこういう形式の飛行機はあったのでしょうか? 現代の輸送機にもこういう翼形式があったと思いますが、安定性は大丈夫なのかといつも思ってしまいます。 benben |
第二次大戦機でこういった翼形式を持つものはなかったと思いますが、計画だけならば He162 の発展型が主翼中ほどから折れ曲がった下反角を備えていたように思います(ついでに尾翼もVテール形式)
ささき
高翼の機体についてはどうでしょう。 今、高翼で上、下反角の無い翼を考えます。 同様の条件下でロールした場合には、斜め下から作用する相対気流は下側の翼の根元と胴体の間で抱え込まれる格好になり、翼根部の下側の圧力が上昇する為、下がった方の翼の揚力は上昇し、加えて胴体は上側の翼への(斜め下からの)気流を阻害する為、上側の翼の揚力は下がる傾向があります。 つまり、上反角が無くとも、高翼配置にはロール安定性が付加されているのです。 ですので、一般的に高翼の下反角は、過剰なロール復元性を相殺し、操縦性を高める為の措置といえます。
確かに第二次大戦機あたりまでの機体は、高翼でも下反角が付いていない機体が多いですね。 恐らく理由は、
1. 高翼配置が安定性を重視する機種に採用されることが多い
2. 後退翼は上反角と同じくロール復元性をも併せもつが、後退翼が一般化して
いなかった為、下反角で相殺しなけばならない程にはロール安定は高くなかった
といったところでしょうか。 C-5や、C-17のような太い胴体且つ後退翼の輸送機の下反角は、2度程度ありますね。
>1. (右に1度首を振ると、その補正作用で左に2度首を振り、更に右に4度首を振って…と発散する) 操舵の発散はまた、別の問題ではないでしょうか。
みなと
> 操舵の発散はまた、別の問題ではないでしょうか。
操舵によらず、機体自身の安定性過大によっても発散は起こります。模型飛行機(特にフリーフライト)の入門書では、垂直尾翼の過大とあわせて(他に主翼による横安定の過大を垂直尾翼が小さすぎて押さえきれないこと等)ダッチロールの原因として解説されているものです。
Schump
みなと
みなと
ささき
回転モーメントを相殺するようにできていますね。
Navy