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日本軍機に搭載されている旋回機銃には単装のものが多いのですが、これには何か理由があるのでしょうか?アメリカ軍機のように連装の物を用いたほうがよいと思うのですが。 二式砲戦車 |
ささき
まれですが、陸軍の”テ3 旋回機関銃 7.9粍”の様に連装型も存在はしていますが
特別と見た方がいいんでしょう。又、13mmクラスの単装でも事例、少ないですね。
独空軍機には 双発爆撃機やユンカースJu87 等に多く見られますが!
私見、
1.さて、7mmクラス機銃で2連装型、或いは13mmクラスの単装の連射撃反動はどんな物か
想像できますか? 現用M2Cal.50ブローニング地上型の簡易マウントの射撃経験から考えて−−
(あの重い銃が3〜5cmぐらい持ち上がります。)
簡易的なマウント(銃架)で機体に取り付けられており、座位或いは狭い機内で屈曲な状態で、
射撃反動を抑えつつ、旋回&俯仰を直接人力で操作し狙い打つなど日本人の体格では非常に困難です。
アバウトな弾幕を張るのがせいぜいでしょう。 動力銃座の開発など夢、の日本の技術力では
2連装型、或いは13mmクラスは旋回用に使用したくても現実手におえなかった物と思います。
2.陸・海軍とも、攻撃機、爆撃機、の防衛は護衛戦闘機に全面的にまかせるという様な、
運用思想であったのかも知れません。攻撃機、爆撃機単独での作戦事例は少ないのではないでしょうか?
その辺に詳しい方達はこのWarBirdasにたくさんおられます。ぜひお話を伺いたいですね。
軌跡の発動機?誉
給弾方式はこの双連、単装問題では直接の関係はありません。
13mmクラスの旋回機銃はその後の防御火力の強化策の一環として登場しますが、特に操作上の問題は無かったようです。元々旋回機銃と言えども、横方向へ大きく振った射撃は行わなず、ごく狭い角度での後ろ上方へ向けての射撃しかしませんので、単装機銃であればあまり問題は無かったのでしょう。
BUN
>ごく狭い角度での後ろ上方へ向けての
素朴な疑問なんですが、飛行中(400km以上?)に人力で単装
機銃を満足に扱えたんでしょうか?高速道路で片手出しただけでも
猛烈な風圧ですよねー。横向きに射撃する時は、風圧に逆らって
扱うわけですから・・。動力サポートが無いとほとんど役に立たな
いのでは?He177の記録を読むと結構撃墜記録があるのはこの
せいでしょうか?
fanfan
ささき
ささき
風圧といえば、初期(WWI後期〜II前)の航空機用旋回機銃先端には自機の移動量を見越す為(修正)の
風圧利用照星が付いてましたね。 浮動式照星とかウインドベーンサイトとか言って!!
目標機見越し用の環状照準器(照門側)と合わせて使用していたのでしょうが、その内見かけなくなったですね。
>3.4.5. すると、B17D,Fぐらい迄の側面銃手は吹きさらしのあの状態で横風(自機の進行方向圧)受けて射撃していたわけですよね。 寒さとその風圧と重機銃の反動に耐えて! ほんと命がけ!!
軌跡の発動機?誉
http://www.epsnet.co.jp/~f4u/crazy/jp/tam/f990424.htm
ここの「細部写真」に B-17 機内の写真を載せています。
http://www.epsnet.co.jp/~f4u/crazy/images/jpeg/ch05_18.jpg
これが側面銃に装備されている K-13 光像照準器ですが、手前のダイヤル(∞フォーカスなのでボケてますが)で自機の速度と目標の相対速度(0=対地掃射モード)を設定するようになっていました。
しかし防弾板なんて無いも同然。胸に巻いた Flak ジャケットなんて MG151/20 徹甲弾や MK108 炸裂弾の前には気休め程度の防御しかないだろうし…。
酸素マスクからツララが下がり睫毛が氷結する世界、分厚い防寒服と Flak ジャケットで膨れた身体を背中合わせに空薬莢の積もる機内で重たい 12.7mm 単装銃頼りに重武装重装甲のドイツ迎撃機に対峙した銃手の苦闘ぶりが偲ばれます。
ささき