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1633 ゼロ戦の後期型なへんで水メタノール噴射装置を付けたとありますがどこにつけたんですか?
I Love 4A-G

  1. 水メタノール噴射装置とは気化器の手前で吸入気に水とアルコールの混合液を噴射し、吸気温度を下げることで異常燃焼(ノッキング)を抑止し一時的に高ブースト圧が使えるようにする装置です。
    A6M6 零戦 53 型には水メタ噴射装置つきの栄 31 型が搭載される予定だったのですが、本当に実施されたのかどうか今一つ定かではありません。例え実施されたにせよ、生産数は帳面上で 250 機という少ないものです。
    http://www.platon.co.jp/~vought/data/jp/htm/a6m6.html
    むしろ水メタで有名なのは栄 31 型の陸軍版ハ-115-II を搭載した陸軍の隼3型だと思います。噴射仕様時には2型に対し馬力で +150hp, 速度で +50Km/h 近くの性能向上を実現しています。
    ささき

  2. ありがとうございます!
    でもそれなら追加インジェクターでも付けてガソリンの気化熱で行えばよかったのにと思いますね・・・・・どうせインジェクターは三菱にあったのでそいつから取って使えばよかったと思いますし。それに水メタノールのほうが気化熱が大きすぎて燃焼室内でも気化熱を奪い続け、それによるガソリンの気化不良、よって爆発力低下、水も同時に気化するので水蒸気量の方が多くなり再びノッキングによりミクスチャー絞りになってしまうと思うのであまりの出力向上は期待できないと思うんですけど?
    やっぱ過吸気付いてるんだから小型でもいいからインタークーラーつけなきゃって思いますね(だけどスーチャーってエンジン直付けだぁ〜!)
    取り回しはややこしくなりますけど・・・・・・どうですかねぇ〜?
    I Love 4A-G

  3. しかし、気化熱が80kcal/kgかそれ以下のガソリンで、そんなに効果が出ますか?
    (N)

  4.  過剰供給したガソリンの気化熱によって吸気を冷却する手法は、1930年代までは一般的な手段でした。あのジービーレーサーもこの手法を用いていたので、余剰ガソリンの不完全燃焼による黒煙を吐きながら飛んでいたとの記録があります。しかし、燃料がムダなうえに、不完全燃焼による効率低下やパイロットに及ぼす危険のため、90オクタン以上の燃料がコンスタントに供給されるようになると廃れていきました。
     エンジン直付けの機械式スーパーチャージャーにインター(多段のものの段間)/アフタークーラー(最終段のあと)を付けた例はいくらでもあります。マーリンのものなんかは非常にスマートにまとめられていますので、資料をあさってみることをお奨めします。
    Schump

  5. 時系列的に考えると、五三丙型の実機が完成したと言われる19年12月よりも前、11月には海軍側より三菱へ零戦への金星六二型搭載が命令されています。これは、栄発動機の生産を中島より石川島へ移すという方針に基づいた措置です。いずれにせよ、零戦は金星搭載型に移行する運命だったのです。


  6. >2 上記のような事情から察していただけたら良いのですが、発動機の搭載方針には軍や軍需省の意図が絶対的なものとして存在します。三菱製の零戦の発動機だからといって、栄を三菱で燃料噴射に改造するのはちょっと無理。


  7.  水メタノール噴射についての余話です。
     零戦の例ではありませんが、1式陸攻の22型以降の火星エンジンは水メタノール噴射装置つきです。これにより、確かにカタログデータ上は速度や上昇力が向上しましたが、水メタノール噴射を働かせることによって生じる激しい震動を嫌って、この装置を使いたがらなかった搭乗員も一部にいたようです。実際に過過重状態での離陸の際にこの装置を使わなかったこともあって離陸に失敗、炎上した事故(比島での搭乗員救出作戦参加中であったので、乗員と便乗者は戦死扱い)がありました。
    鳩要務士

  8. おおっ!こんなにカキコが!皆様ありがとうございます!
    追加インジェクターってのは気化器とは別につけるインジェクターなんです。
    そうですね、インタークーラーはマーリン位が妥当ですね、どうせ空に上がれば寒いんだし。
    そのインタークーラーにランエボみたいにインタークーラーのウォッシャーでもつけてそれに水メタノールを噴射してあげれば・・・・・。
    I Love 4A-G

  9. ↑燃料噴射っていうのは気化器を使わないってこと。
    匿名

  10. >でもそれなら追加インジェクターでも付けてガソリンの気化熱で行えばよかったのにと思いますね
    欧米に渡った日本車は意外な程燃費が悪かった時期があったそうです。
    理由は日本ではありえないまでに酷使されて燃料冷却の領域に入ってしまったから。
    もしかしたら現在の車も燃料冷却のコードが仕込まれているかもしれません。
    オーバーヒート直前で覚醒したりして(w

    林檎

  11. >10
    >もしかしたら現代の車も
    私の知る限り、ガソリンエンジン搭載の普通車(日本製)で
    高負荷時の燃料冷却を行なわないのは3車種だけです。
    たかつかさ


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