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艦載機が空母に着艦する時、艦載機のフックを空母甲板上のロープに引っ掛けるそうですが、ロープは複数あったのは本当ですか。 複数あるとロープが艦載機の足に引っかかると思うのですが… 笹丸 |
艦尾側ほど張力を弱く、つまり緩めに設定したそうです。
なお、狙ったロープ以外は車輪で踏んで乗り越えちゃいます。
勝井
初期の暗中模索の時代、
縦方向に張ったこともあるみたいなんですな、これが。
僕の知識はここらへんがリミットなんで、
詳しいことは餅屋な方にお任せして退場いたします。
勝井
そして着艦するたびに何本目のワイヤーに掛かったか記録を取り、毎月2本目に引っ掛けた回数(確率だったかな?)が多かったパイロットは表彰されるそうです。
YOU
にシーファイヤーの着艦の連続写真がありました。
ロープはピンっとはったあったわけではなくちゃんと車輪が乗り越えていって
そしてフックに引っかかるようになっているようです。
バウアー中尉
「戦空の魂」という漫画(コミック ALLMAN だったかな?)に、まさしく海軍航空黎明期を書いたものがあり、きちんと「縦」に張ってありました(笑)
何巻だったかは忘れましたが・・・
アメリカ海軍の現用空母の場合、ワイヤーは4本、艦尾から数えて3本目をひっかけるのが「最上」とされているそうです。4本目だと張力が目いっぱいなので衝撃が激しいし、2本目や1本目だと今度はワイヤーがゆるいのでだらんとしてしまって格好悪いそうな。
tac
なんで明らかに飛行機を止めるのに適している横張りの制動索が盾張りのものより実用化されるのが遅かったかと言えば、急制動がかかり過ぎないようにワイヤーを送り出す装置の実用化が難しかったからです。
tomo
アンサラー
で、飛行機は常に左右どちらかに斜めに滑走します。こうすると、フックとワイヤーの間に摩擦が起き、ブレーキになるわけです。
この原理から考えるに、縦索式には性能に限界がありますから、横張り式の制動装置に切り替わったことは当然といえます。
tomo
制動としては、縦索と機体側のカイゼル髭みたいな装備(なんて言うんだろ?)との摩擦で行き足を止める、と。
woodstock
ワイヤーは多数の駒板で持ち上げられており、それに車輪が当たって倒される時の抵抗もブレーキの役割をします。駒板の起倒は圧搾空気を利用するそうです。
この方式は、やり直す場合にワイヤーに足が取られる危険性が高く、事実英海軍は事故が多発。同装置を廃止し、ある期間は制動装置無しで発着艦作業を行い、事故率は下がったそうです。
tomo
そうですね。機体を拘束することが目的で制動をかけることはその手段の一つですね。急過ぎない制動をかけるということの方が拘束することよりも難しく、そのための技術の方が難しかったので、つい……。
tomo
縦索での機体の制動ですが、未だ停止しないうちに甲板要員が大勢で走って行って
『捕まえる』んです。
足元、索だらけなので転倒して負傷するケースも後を立たなかったみたいですね。ちょっとあやふやなんですが、写真が学研・歴史群像/太平洋戦史シリーズの
「空母機動部隊」に大きく載ってたナ(?)。
woodstock
tomo
第一次大戦末期の英国空母の写真で、着艦しようとする戦闘機(ソッピース・パップ改)を甲板員が走ってキャッチしようとしている写真があります。フック&ワイアすらありません。まさに「着艦拘束人、走る!」の情景です。が、
・パップの着艦時重量推定500kg、母艦が風上に向かって全力で航行中だとしても、
相対速度20〜40kmはあるこの重量物を捕まえにいくのは危なかないか?
・よく見るとつかんでいるのは水平尾翼補強用の張り線!甲板員の手は大丈夫か?
・そして張り線をつかまれて水平尾翼が歪んだらどうするつもりだ?
…古き良き時代です。
Schump
勝井さんのお答えでは、狙ったロープ以外は踏んで乗り越えてしまうということですが、そうするとロープは甲板上に浮いているのではなく、密着しているのでしょうか。それだと着艦フックが引っかかりにくいように思うのですが。
絵塗師
ノースバーグ