1601 |
第二次大戦のドイツのV1ロケットについての質問です。 V1ロケットはロンドンなどの目標に到達する前に多数が 戦闘機(ホーカーテンペスト)などに撃墜されたと聞きましたが ではなぜ夜間に飛ばさなかったのでしょうか、夜間ならば レーダーで探知は可能かもしれませんが撃墜は困難だったのでは ないでしょうか。(低空を飛ばせばさらに困難?) またどれくらいの確立で目標に到達したのでしょうか。 やす |
以下はあくまで推測です。
夜間の方がパルスジェットの炎が視認出来るため、発見しやすかったのでは無いかと思います。撃墜は昼間よりも夜間の方が困難でしょうが。
あとV1は、現代の巡航ミサイルのような精度の高い誘導装置は搭載していませんから、あまり低高度を飛ばそうとすると目標付近に到達する前に海面or地面に突っ込む可能性が高かったのではないでしょうか?
弥空
それはそれとして、去年出た野木恵一「報復兵器V2」(光人社NF文庫)によれば、
V1は1944年9月初めまでに8564発がロンドンに向け発射され、
そのうち1912発(22%)はイギリス空軍の戦闘機によって撃墜、
1575発(18%)は対空火器によって撃墜された、とのことです。
阻塞気球に引っかかって落ちたV1も278発(3%)とのこと。
自分で勝手に墜ちたものもあって、結局ロンドンに到達したのは
全部で2340発(27%)に過ぎなかったそうです。
撃墜率は後になるほど高く、9月初めには72%にも達し、
ロンドンに到達する率はわずか9%にまで低下したとか。
ただしこの本は題名通りV2ロケットに関するものなので、
V1に関する記述は多くありません。
便利少尉
もっともP61の飛行速度はV1よりやや遅いので後方から浅くダイブして攻撃、射撃時に近づきすぎてV1の爆発に巻き込まれるなど危険の多い任務だったようです。
エラガバルス